《鳥栖戦後》全員のタスクがそろわないとサッカーはできない《岩政Talk》
【月刊コンサドーレ6月号 5月25日発売】
■J2第17節 鳥栖2-1札幌(5月25日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
―試合を振り返って
「北海道から遠く九州まで来ていただいたサポーターの皆さんと、勝ちを持って帰れないことが悔しく、責任を感じています。前半戦で昇格争いのライバルと言われたチームに、ことごとく負けている。そして連勝ができない状況を打破しようという試合でしたが、きょうもかなわず、チームとしてまだまだということだと思っています。反省点は反省点として取り上げながら、きょうは良かった点もいくつか出たので、そこを拾い上げたい。僕たちが直接対決と言って良いか分かりませんが、来週の仙台戦に勝って中断期間に入りたい」
【2戦連発とはならなかった青木亮太「チームは少しずつ良くなっている」】
―早い段階でサンチェスを準備させた。立ち上がりから戦い方がしっくりこなかったか
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「(試合開始から)30分以上経っていたので、そんなに早かったとは思ってないです。(準備は)0-1になった後なので。代える必要があったので、代えました」
―数的不利で迎えた後半から何度も決定機をつくった
「一つは落ち着いて戦えたことですね。前半の終わり際はナーバスになりましたが、そこから落ち着いて戦おうと(気持ちを)統一できた。後半は10人になりましたが、その10人が同じ絵を描いてフットボールをすることが大事。それが確認できたと思います。10人であっても11人であっても、同じ絵を描かない選手がいればフットボールはできない。それがよく分かった試合かなと思います。前半も相手の5-2-3に対して、どのように(ボールを)動かすかを立ち上がりは体現できたと思う。前進するところは8割、9割できていた。そこからゴール前にどう入るか、相手に対してどうプレスを掛けるかをチームとして共有していましたが、残り1割、2割ができないと10割にならない。そこが大きな問題。前後半でよく分かったと思います」
―8試合ぶりに出場した中島が得点を挙げた
「得点を取ったので期待に応えてくれたという言い方で良いと思います。開幕当初は他の選手のケガもあってよく試合に出ていましたが、そこで結果を残せなかったので、結果を残した選手が出ていた。(中島)大嘉を評価していないつもりはなく、健全な競争を行ってきました。その中で彼自身が悩みながら、日々のトレーニングに取り組む姿を見てきた。きょう出た(田中)宏武もそうですが、彼らがシーズンの流れの中でチャンスを得ることを想定して接してきました。大嘉がこの期間、取り組んで来たことが結果に出た。これを自信にして次につなげてほしい」
―前半に2失点。かみ合わなかったポイントは
「1割、2割をやらない選手がいたからです。全員のタスクがそろわないとサッカーはできない。うまくいかない時間帯を0-0でしのぐ、もしくは0-1で終わらせることは必要でした。ゲーム運びという面で、うちのチームは甘いというか、上手くいかないところを露呈している。選手たちも人間なので、絵をそろえてサッカーしようとするときに、そろえようとしない選手がいると気持ちがそろわない。選手もスタッフも、やろうとしてできないことは何の問題も無い。ただ、やろうとしないことは大きな問題になる。それが結果に出てしまった」
【道新スポーツ全部読める 2千円お得な年払い】