【プレーバック・コメント入り】J2第17節 鳥栖2-1札幌

■5月25日、佐賀・駅前不動産スタジアム
波乱試合の最後に中島が一矢報いる
北海道コンサドーレ札幌はサガン鳥栖とアウェーで対戦し、1-2で敗れた。
互いに昨季J1を戦ったクラブ同士の対戦。両者一人ずつの退場者を出すなど、波乱の起きた試合となったが、軍配はホームの鳥栖に上がった。
先手を取ったのは鳥栖。前半29分、左CKからニアで一度シュートした長沢がこぼれ球を自ら左足で合わせ、DF今津に当たってゴール。同39分にはペナルティーエリア左隅から西沢がシュートしたこぼれ球を長沢が押し込み、2-0とした。
札幌は前半40分に早くも動く。同8分に今津との接触で右手を負傷していたFWアマドゥ・バカヨコ(29)をFWジョルディ・サンチェス(30)に交代。すると同アデシショナルタイム3分、44分にもイエローで警告を受けていたサンチェスが相手GKとの接触で2枚目の警告を受けて退場。本人も負傷して起き上がれず、そのまま前半が終了した。
10人となった札幌は後半開始からDF大﨑玲央(33)をボランチのアンカーに入れ、4-1-3-1の布陣。MFスパチョーク(27)を1トップにして反撃を狙った。
後半14分には右CKのこぼれ球をMF青木亮太(29)が相手1人を交わしながらシュートを狙ってクロスバー。その5分後の同19分には敵陣中央のFKからゴール前に入れたボールをDF家泉怜依(25)が抜け出して右足ボレーで合わせたが、惜しくも相手GKに止められてしまった。
同24分、相手のビルドアップの隙を突いたスパチョークが3バック中央の今津にプレスを掛け、奪ってペナルティーエリア手前中央に抜け出そうとするところを倒された。今津は得点機会阻止の一発レッドで退場。これで両者10人となる。FKのキッカーは前節に決勝ゴールを直接FKで決めている青木。ここは壁の右横を抜けていくボールで狙ったが、惜しくも外してしまう。
数的同数となった終盤は札幌ペース。後半39分にはFW中島大嘉(22)らを投入した。すると同アデショナルタイム2分、家泉の右サイドへのロングボールをMF近藤友喜(24)がダイレクトでゴール前に折り返し、そこに中島が飛び込んで相手GKの股間を抜く強烈ヘッドで1点を返した。
その後も猛攻を続けた札幌だったが、鳥栖の手堅い守備に守り切られて試合終了。今季2度目の連勝とはならず、敵地での勝ち点も奪えなかったが、順位は12位のまま変わらなかった。