【一問一答】孫易磊 1軍初登板で2回無失点デビュー 回またぎにも「何も問題ありませんでした」
延長十回を無失点に抑え、ほえる孫=撮影・村本典之
■パ・リーグ8回戦 ソフトバンク4-3日本ハム(5月22日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの孫易磊投手(20)が同点の九回に5番手で登板。この回を3人で抑えると、続く十回も続投。内野安打からピンチを招くも、後続を断ち切って、1軍デビュー戦を2回無失点で終えた。この日、支配下契約を結んだばかりの本格派右腕。試合後の一問一答、加藤投手コーチのコメントは以下の通り。
―きょう支配下登録されて、いきなりの1軍初登板となった
「最初はちょっと緊張したんですけど、3球目から普通になれたというか、いつものテンポで投げられました」
―記者会見で新庄監督が「九回から投げさせる」と言っていたが、実際に行くということは想像していたか
「僕はずっと1点リードで投げる場面を想像しながら、準備を整えていました」
九回、5番手で登板した孫=撮影・小田岳史
―エスコンのマウンドに立った心境は
「思ったよりは緊張せず、落ち着いて投げられていたかなとは思います」
―九回を3人で抑えて、十回もマウンドに。監督から続投を告げられた時、どのように答えたのか
「全然、大丈夫です、ということを」
―回またぎをするのに、ファームでの先発経験が生きたか
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「そうですね。何も問題ありませんでした」

―昨年も2軍戦でエスコンのマウンドを経験していたが、その時との心境の違いは
「前の方が動き的にちょっと固かったかなと。2回目なので、しっかり落ち着いて投げられたかなと思います」
―登板後、古林とベンチでどんな話をしていたか
「お互いに励まし合いながら、しゃべっていました。ナイスピッチ、という感じで。続投(する直前)も、対策を共有してもらいました」
―きょうの登板に点数をつけるとしたら何点か
「100点満点で65~70点ぐらいですかね」

―65点の部分と、足りなかった部分は
「初回、2アウトを取ってから、連続3球ボールだったので、(そこが)自分らしくない。そこを次、修正していきたいと思います。あとは内野安打の処理も、もっと素早く対応できるように修正したいです」
―打者の反応を含めて、手応えがあったボールは
「振らせたいボールは全部、振ってもらったので、良かったかなと思います」
―伏見のリードが変化球主体だったが、どのような話し合いがあったか
「コースが自分が投げたいところじゃなかったら首を振るので、という話をしました」
九回、登板前に会話をする孫(左)と伏見
―古林から伝えられた対策というのは、具体的にどんなものだったか
「古林が投げた後の感覚と、自分の感覚を合わせて」
―家族が見守る中での初登板となった
「小さい頃からプロまで、ずっと支えてくれたので、本当に感謝しています」
―試合を終えて手応えや、やっていけるぞという自信は出てきたか
「はい、あります」

■孫の投球に関して加藤コーチ
「もう十分ですよ。あんな展開で2イニング投げるんですから。素晴らしい。度胸もありますし、抑えられるだけのボールの質を持っている。いろいろ勉強してもらいたい。貴重な経験だと思う。もう100点満点だと思います。投げられるチャンスがあれば、きょうみたいなピッチングも期待できると思いますけど、まずはしっかりコンディショニングを整えてから。回復具合を見て次の登板を判断する、ということになると思います」