【一問一答】宮西尚生 後輩のミス救う連続三振斬り「次はやってくれるでしょう、水野は」
延長十一回、ロッテ・ソトから三振を奪って吠える宮西=撮影・松本奈央
■パ・リーグ7回戦 日本ハム1-2ロッテ(5月18日、ZOZOマリンスタジアム)
日本ハムの宮西尚生投手(39)が、百戦錬磨の投球術で、味方のミスとピンチを救った。同点の延長十一回、1死二塁でマウンドに上がると、内野安打などで二、三塁とされながらも、ソト、安田を連続三振斬り。今季12試合目の登板で、6ホールド目をマークした。試合後の一問一答は以下の通り。

―すごい投球だった
「ね~(笑)」
―水野が登板前に失策、登板中にも記録に残らないミス(内野安打)があったが
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「まあまあ、あれ(内野安打)はいろいろ重なったというのもあるけど、終わったと思ったね(笑)」
―しっかりと抑えた
「ソトの時に、ベンチを見たら、監督がホームランOKという、攻めろというジェスチャーをしてくれたので。だから1球チェンジアップを見せて、前回というか、昨年からずっとチェンジアップばかり投げていたので、ここは思い切って、もう腕を振ってインコース真っすぐで強いボールをと、切り替えができた。もうあそこで、打たれる覚悟ぐらいの気持ちで投げたから、それが良い形で三振が取れたのは大きかったかな」

―マウンドに内野が集まった時に、水野に声をかけていた
「あー、あのとき、もう絶対気にすんなよって。どっちみちピンチやしって。あれがヒットになろうが、アウトになろうがピンチは変わらないんだから、切り替えろ! っていう感じやったかな」
―水野のためにも
「それはなんも思っていない。目の前のバッターを抑えるだけという状況だったので、別に一つのエラーがどうこうという状況ではないし。もともと、もう1打も打たれたらダメな状況やったから。あれがどうこうということは特に考えず、打たれるならホームランかなって思っていたから、思い切ってバッターに勝負できたかな」
―安田のきわどいファウルはどう見ていたか
「あれはラッキーやったというのもあるし、あそこで全ての考えがまとまったというか。その前に勝負するのか、せえへんのか。ランナーの藤原が二塁まで行ったから、2人で1つ(のアウトを)という状況の中、カウントが進んでいっていたので、多分、安田選手もおそらくフォアボールもあるんかなというところでの、駆け引きがあったので。あそこファウルになったところで、多分、バッターは、ポランコと勝負ではなくて、自分と勝負するんやろなって思ったと思うんよ。だから、こっちは別にフォアボールでも、どっちでも良いと思っていたので、スライダーワンバンを振るなというのは、手応え的な直感はあった。それが直感通りになったので、あのファウルは大きかったかな」
―登板後に水野と会話は
「いや、そんなことない。もうあいつは反省しているし、後悔もしているやろうし。でも、そこを引きずるチームではないし、切り替えが大事とボスも常に言うから。もう試合が終わったんで、何も考えていないですよ。次はやってくれるでしょう、水野は」

―味方のミスをカバーすることは大事なこと
「ミスをカバーするって、何かかっこよくは聞こえるかもしれないけど、正直そんな余裕はない。ああいう状況では。目の前のバッターをとりあえずどうやって抑えていくか、次々に、めまぐるしく頭は回転させているから。結果、抑えたら救ってあげたことになるし、打たれたら共倒れになるし、そこがリリーフの見せ所でもある。そんな大して、消極的なミスではない。サードに放ろうかなって迷ってしまったところで、一歩反応が遅れただけやし。守りに入ったミスではない。でも、水野はレギュラーとしてショートを守らないといけない選手だし、ここからね、また一つ成長すると思うし。結果的に抑えられて、大正解だったかなとは思います」
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