【一問一答】今季初先発の細野晴希「とりあえずバッターに振ってもらおう」 思考の変換で6回無失点
今季初先発の細野が6回を無失点に抑えた=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ12回戦 オリックス0-7日本ハム(5月15日、エスコンフィールド北海道)
今季1軍初登板初先発となった日本ハムの細野晴希投手(23)が、6回6安打4奪三振無失点と好投。プロ初勝利こそならなかったものの、この日に向けて地道に調整を続けてきた2023年ドラフト1位左腕が、持てる力を本拠地のファンに見せつけた。試合後の一問一答は以下の通り。
―6回無失点。きょうの自己評価は
「ゼロで抑えられたので、そこは良かったかなと思います」
―手応えを感じた点は
「ツーシームの反応は、ファームと同様に良い反応をしてくれたので。あとはスライダーが、ファームのときよりはバッターがボール球に手を出してくれていたので、その二つは収穫です」
―マウンドに上がる前は緊張していたか
「緊張しました」

―結構していた
「いや、それなりに。良い感じの(緊張感で)」
―バッテリーを組んだ進藤のキャッチングは投げやすいか
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「キャッチングの技術とかはあまり変わらないんですけど、他のキャッチャーと。でも自分がちょっと焦っているな、というときとかは積極的に声を掛けてくれるので、そういう意味では安心して投げられます」
一回を無失点に抑え、進藤(左)とタッチを交わす細野
―ベンチでもそういう話をしてくれたか
「ベンチでは普通のコミュニケーションを。試合の中では『もう少し落ちついていけよ』みたいに言ってくれるので、助かっています」
―2軍で取り組んできたことの中で、これが生かせたなと感じた部分は
「ツーシームじゃないですか。基本的にはバッターが振ってくれそうなところに投げられているので。抜け球も何球かきょうはありましたけど、ボールへのなり方が良かったんじゃないかなと思います」
―(六回2死一、二塁)最後の打者への三振の場面の決め球は
「あれはスライダーですね」
―スライダーはどうだったか
「良いと思います」
六回2死一、二塁、オリックス・中川から空振り三振を奪う細野
―「ボールへのなり方が良い」という話があったが、それは外れるにしても、良いところに外れているということか
「そうですね。ゾーンがあって、去年とかは結構高めに投げていることが多かったんですけど、今年はもう少し狭い範囲でボールになってくれているので。それだったらバッターも手を出してくれるかな、というところに投げられているので」
―ボールの散らばり方は、オフの振り返りの中で今シーズンに向けた課題の一つだったか
「そうですね。去年のボール球スイング(率)が、平均より低かったので。何でかなと考えたときに、ボールへのなり方がすごく悪くて、そこを改善しようということで取り組んできました」
―それは意識の面か、リリースポイントなど技術的な部分か
「意識じゃないですかね」

―低めを意識して
「というよりかは『とりあえずバッターに振ってもらおう』という感じの考え方にしてから、ある程度まとまるようになりました」
―ある程度アバウトに
「まあそうですね。打たれたら仕方ないから、どんどん、どんどん振ってもらおうという」
―1軍合流時に最初から5月の合流を目指していたという話をしていたが、焦らずにここまでやって来られた要因は
「この月はこれぐらいやって、この月はこれぐらいやって、というのを結構細かく逆算してやっていたので、それが要因じゃないかなと思います」