田宮裕涼 古林のマダックスをアシスト 同学年右腕から「ちょっとイジられた」出来事とは
初完封勝利に笑顔の古林(左)と田宮=撮影・松本奈央
■パ・リーグ8回戦 楽天0-4日本ハム(5月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの田宮裕涼捕手(24)が11日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦でスタメンマスクをかぶり、新加入・古林睿煬投手(24)の来日初完封をアシストした。
山田コーチ「打たれたらおまえのせいだよ」
古林が来日初勝利を挙げた1日のソフトバンク戦から2試合続けてバッテリーを組んだ。力強い真っすぐを軸に配球を組み立て、「ボールがいいので。山田(バッテリー)コーチにも『ボールがいいから、打たれたらおまえのせいだよ』と言われて。そこは楽しんで、古林をうまく勝たせられるようにできたので良かったと思います」。
初完封勝利に笑顔の古林(左)と田宮がチームメートの元に向かう
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
六回2死まで完全投球。「ボール先行があまりなかったので。変化球でカウントも取れましたし、古林もどんどんゾーンにきてくれたので、僕もリードしやすかったです」。テンポの良いピッチングを引き出し、9回を98球で投げ抜き2安打無失点。100球未満で完封する〝マダックス〟を達成した。
実は高校時代に対戦経験あり
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
同じ2000年度生まれ。台湾出身の右腕とは、不思議な縁で結ばれている。成田高時代に千葉県選抜の一員として、日台国際親善野球試合に出場し、対戦。チームメートとなってからも「(バッテリーを)組む前から古林とは仲良くなっていた」と良い関係を築いていた。
初完封勝利し、笑顔でハイタッチを交わす古林(右)と田宮(同2人目)=撮影・宮永春希
レイエスの「タミヤボイス」が評判に
最近では、イジられる仲になった。4日の西武戦(エスコン)でレイエスがお立ち台に上がり、田宮の声まねをして「おつかれさまでーす」と発したのが話題に。「昨日か一昨日、古林が急に『ありがとうございまーす』を『おつかれさまでーす』風に言ってきて。僕が『おつかれさまでーす』と言ったら笑っていたので、ちょっとイジられましたね」と照れながら明かした。
チームは同一カード3連勝。9日は金村、この日は古林とバッテリーを組み、同い年右腕を勝利に導いた。「組み立ては、(3連戦の)1戦目に金村でやっていたときと同じようにすることもありましたし、相手に来るのか、と思わせたところで行かなかったり。1戦目とつなげて古林にいい配球ができたかなと思います」。

同世代の仲間と切磋琢磨だ
田宮がスタメンマスクをかぶるのは、年が近い投手が先発する時が多い。同世代の仲間とさまざまな経験を積み、キャッチャーとしてさらに成長していく。
