大海の3箇条 ルーキーイヤーの成功法伝授

1年目を終えた日本ハムの道産子右腕・伊藤大海投手(24)が、ルーキーたちへプロで成功するための心得3箇条を掲げた。今季は新人ながら10勝をマークし、パ・リーグ新人特別賞に選出された。自らの経験を踏まえて導き出した金言を、来年1月上旬から新人合同自主トレを控える後輩たちに贈った。
ドラフト1位の達(天理高)ら新人13選手へ、伊藤先輩から貴重なアドバイスだ。1年目の今季は開幕からローテーションの一角を担い、東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献。「めちゃくちゃ偉そうじゃないですか」と恐縮しつつも、しっかりと新人の心得3箇条を伝授する。
①マイペースを貫け
1月の新人合同自主トレは「アピールの場ではなくて準備の場」。周りが体を仕上げていく中、「ぼくはブルペンに入らず自分のペースでやった結果、春季キャンプもスムーズにいけた」と良い形でシーズンのスタートを切る要因となった。
②仲間と積極的交流を
人見知りを自称する右腕は実践できなかったというが、「(日本ハムの選手は)良い方ばかりで、結構グイグイ来てほしい先輩が多い」と分析。「チームの雰囲気を楽しむとか、好きになることが一番だと思う。話しかけないともったいない」と、自身も新人を大歓迎するつもりだ。
③身だしなみを大切に
これは新庄ビッグボスが就任時から掲げており、伊藤も「今まで以上に見られる立場。身だしなみに気を使うのもプロ野球選手の仕事の一つ」と語る。自身もトレードマークの長髪を維持するためヘアオイルやトリートメントを施し、顔のパックも欠かさない。
新人たちが個性を出すことについても、「自分を持っていれば、やらないよりいろいろやってみるのが一番」と後押し。ルーキーたちにとって、まさに目からうろこの金言となるはずだ。