【プレーバック・コメント入り】J2第15節 いわき1-1札幌

■5月11日、福島・ハワイアンズスタジアムいわき
家泉が古巣弾も次の1点が奪えず…
北海道コンサドーレ札幌はいわきFCとアウェー対戦し、1-1で引き分けた。ゴールデンウイークの連戦から中4日で敵地に乗り込んだ札幌は、フィジカルに長け、直近5戦負け無しと好調ないわきに対し、MF田中克幸(23)を1.5列目のトップ下に置く、4-5-1で臨んだ。
DF家泉怜依(25)は前所属との古巣対戦。GK菅野孝憲(41)は11試合ぶりの先発となったが、変わらぬ読みと的確な判断でピンチを防いでいく。前半10分、自陣ビルドアップ中に家泉がスリッピーなピッチに足を取られたか相手にボールを奪われてしまう。菅野は至近距離からシュートを浴びたが、これを左手1本で好セーブ。同23分にはDF裏へ狙われたボールを積極的にペナルティーエリアを飛び出して相手より先に追いつき、冷静に対応した。
スタジアムには上空のボールが影響を受けるほど強風が吹いていた。風下の札幌は対応に苦労し、前半15分ころまではボール支配率でも上回られていたが、同20分ころからは徐々に持ち直して優勢な展開に。すると前半34分、敵陣右サイドから田中克がクロスを蹴り込んでファーサイドへ送る。それをFWジョルディ・サンチェス(30)が頭で折り返し、家泉が右足ボレーで流し込んで先制に成功。家泉は2戦連続ゴールで、チームトップの今季4得点目を挙げた。

札幌は追加点を狙ってその後も攻撃に出たが、なかなか2点目が入らない。同38分にDF中村桐耶(24)が中盤左サイドのこぼれ球を拾って駆け上がり、ペナルティーエリア横から絶妙なグラウンダークロスを入れるが合わせられず。続く39分には中盤のこぼれ球を田中克が縦にダイレクトスルーパス。これに反応したサンチェスが受けてゴール前まで持って行き、GKをかわしてシュートしたもののボールが弱く、戻った相手DFにクリアされてしまった。
後半は風上に立ったが前半に比べてチャンスをつくれず。すると同27分、カウンターを受けて前線の選手へボールを入れられた際に家泉がピッチでスリップ。カバーに入ったMF高嶺朋樹主将(27)が自陣ペナルティーエリア内で相手選手の足を引っ掛けてPKを献上してしまった。それを決められ、1-1の同点に追いつかれてしまう。

終盤は互いにチャンスをつくり、札幌も何度もゴールに迫ったが次の1点が奪えず。同34分、中村に代えてDF大﨑玲央(33)、MF近藤友喜(24)に代えてFW白井陽斗(25)を投入。直後の36分にゴール前のこぼれ球を白井がフリーでシュートするも右に逸れてしまう。40分は大﨑からパスを受けた高嶺が左クロスを入れ、ファーサイドに白井がいたがこれもうまくミートできず。44分は白井の鋭い右クロスにFW金健熙(30)が飛び込むも合わず。アディショナルタイム6分には、大﨑のゴール前へ入れたボールを相手GKが空中戦の競り合いで倒れ込み、こぼれ球を白井がフリーでシュートしたが、これも枠を捉えきれなかった。
試合後、岩政大樹監督(43)は「2点、3点と取れなければ勝ちきれない。今のうちの現状を表している」と得点力不足を嘆いた。
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