ファイターズ
《ハム番24時》5月8日

ベテランの意地を見た。前日7日のオリックス戦、宮西が延長十回1死一、二塁のピンチでマウンドへ。左前打を浴びて満塁となるも、森を外角スライダーで空振り三振、頓宮を捕邪飛に仕留め、サヨナラのピンチをしのいだ。
ベンチ前でチームメートに出迎えられる左腕の姿を見て、先日、中継ぎの河野とこんな話をしたことを思い出した。「リリーフ陣の雰囲気、いいっすよ。ピッチャーは先発も含め。一番はミヤさん(宮西)が、やりやすくしてくれている。年関係なくコミュニケーションを取ってくれるし、いい意味で年齢差を感じさせないというか」
26歳の河野と、39歳の宮西は、一回り以上、年が離れているが、いじったり、冗談を言い合える仲。「それを許してくれるので、僕らはやりやすい。日頃からコミュニケーションを取っているので、助け合い(の精神)が勝手に出ているのかなって感じますね」と話していた。
河野は言う。「ピッチャーは助け合いですよ。あそこ(マウンド)に行ったら孤独ですから」。信頼できる仲間がいるから、思い切って腕を振れるのだろう。