日本ハムの伊藤大海投手（２４）が２０日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で視察に訪れた新庄剛志監督（４９）と初対面した。会話は短時間だったが、ビッグボスが放つ風格、オーラに圧倒されて“一目ぼれ”。金言を胸に刻み、躍進を誓った。

　ファーストコンタクトで心をわしづかみにされた。伊藤はグラウンドでタイミングを見計らい、あいさつに出向いた。真剣な表情で新庄監督の重みのある言葉に聞き入った。一瞬でその魅力に引き込まれ「カッコイイですね。お話ししていて吸い込まれるような感じでした。僕もそういう人間になりたいなと思いました」と声を弾ませた。
　デート前のように、肌や髪のお手入れに時間を掛けた。普段以上に清潔感を重視し「いつもよりいいヘアオイルを使ってツヤを出してきました。パックもしましたし、ひげもそりました」。指揮官も求める「美意識の高さ」を存分に発揮した。
　トレードマークの長髪を含め、身だしなみのダメ出しはなかった。及第点をもらってひと安心だったが「新庄さんを見たら、髪を短くしたいと思った…。自分を貫けるように頑張ります」と影響を受けた。
　本業の野球については「いろんなことをやりたい」と、先発以外の可能性を含めて説明された。また、股関節回りの固さを改善するよう、助言も受けた。「アドバイスというか、指摘していただけるのはすごくうれしいこと。しっかりこの先を考えて、やっておきたい」。ルーキーイヤーで１０勝を挙げても、満足はしていない。エース候補は、ビッグボスのエールを力に変え、スターダムにのし上がる。