ファイターズ
2021/11/12 14:24

大海 来季のCS進出誓う オリ由伸の完封に刺激

鎌ケ谷で練習を続ける伊藤。来季こそ、ポストシーズンで登板だ!(撮影・中田愛沙美)

 千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われている秋季練習に参加中の日本ハム・伊藤大海投手(24)が11日、来季、クライマックスシリーズ(CS)の大舞台に立つことを誓った。10日のファイナルステージ初戦で完封勝利を挙げたオリックス・山本由伸投手(23)の姿に「負けちゃいけない」と発奮。さらにパワーアップを遂げて、今季5位に沈んだチームを上位に押し上げる。

オフにパワーアップへ

  画面越しで躍動する元チームメートの姿に、伊藤はくぎ付けとなった。前日10日のCSファイナルステージ初戦で、山本が4安打10奪三振と完封勝利をマーク。「すごいです。語彙(ごい)力がなくなるすごさ。初回から全力でいかなくても抑えられる術を知っている。見習いたい」と大きな刺激を受けた。
 1学年下の山本とは、今夏の東京五輪で侍ジャパンの一員として共にプレー。同じリーグで共に先発ローテーションの一角を担ったが、シーズン中に投げ合いは実現しなかった。
 現時点では「全然、足元にも及ばない」と言うものの、同世代のライバルとして負けられない存在だ。「オフにパワーアップして、しっかり投げ合えるくらいの力をつけて来シーズン入りたい」と意気込む。
 大舞台で投げたい―という思いも強くなった。今季はパ・リーグの新人では唯一の2桁10勝を挙げたが、チームは5位と低迷し、CS進出はかなわなかった。
 「普段(同リーグで)対戦している相手同士とはいえ、画面越しでも緊張感があった。今の僕では、まだあそこでは(力を)発揮できない。来年はそこで勝負できるくらいになりたいです」。
 新庄ビッグボスの下で戦うプロ2年目のシーズン。一回りも二回りも大きく成長を遂げて、マウンドでスポットライトを浴びる。(中田愛沙美)

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