コンサドーレ
2024/01/26 20:00

札幌GK高木駿 練習試合2試合連続無失点中 今季も攻撃的姿勢で開幕スタメン射止める

ボールをがっちりキャッチし雄叫びを上げるGK高木(右)=撮影・工藤友揮

【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月26日、沖縄県・金武町陸上競技場

 北海道コンサドーレ札幌は26日、2部練習を実施。午前練習はボール回しやパス練習、午後練習は攻撃練習、ポゼッション練習、戦術練習などを行った。なお、この日の練習には前日25日にチームに合流した小野伸二O.N.O(44)が参加。また午後練習から札幌U-18出身で大阪体育大2年のMF佐藤陽成(20)が練習に参加した。佐藤は沖縄キャンプ最終日まで帯同予定となっている。

昨季途中札幌加入、一気に定位置取り

 GK高木駿(34)は沖縄での2度の練習試合で無失点を続けており、好調をアピールしている。昨季途中の札幌加入から一気に定位置をつかみ取ったベテランGKが、並み居るライバルたちとの競争に勝ち抜き、開幕スタメンの座を射止めてみせる。


「毎年川崎にはボコボコにされているって聞いていた」

 高木は24日に行われた川崎との練習試合に出場。決定的なシュートをファインセーブで防ぐなど安定したパフォーマンスで、自身の出場時間を無失点に防ぎきった。「毎年川崎には(練習試合で)ボコボコにされているって聞いていたので、そういうことは無いようにって。立て続けに失点してしまうとゲームが崩れてしまうし、そうなるとあまり試合の意味とかも無くなってしまうので、そういうのは避けたいなと思っていました」。高木を中心に川崎の攻撃を防ぎきり先制点奪取に成功。最終的には2本合計3-3のドローとなったが、引き締まったゲームを展開した。現時点でのチームの仕上がり状況や課題を確認でき、今後のチームづくりに役立てる。

24日の川崎戦に出場し、自身の出場時間を無失点に抑えたGK高木(左)

 

「ケガで離脱するのが一番もったいないので」

 20日のFCセリオーレとの練習試合も0で抑えており、自身の出場時間は2試合連続無失点中。「今回はまだ失点していませんけど、相手もまだそこまで本調子じゃないと思うし、守備がしっかりできている部分はあると思うけど、飛んできているシュートもそんなに難しいボールでもなかったので、本当に決定的なピンチが来たときに自分がどう守れるかはまだまだこれからだと思います」と、プロ13年目のベテランに慢心はない。「ケガで離脱するのが一番もったいないので、練習で自分のコンディションをしっかり調整しながら。自分自身はまだまだ上げていける部分があると思います」。あくまでも1カ月後の福岡との開幕戦、その後に続く今シーズンの戦いを見据える。

初の長期キャンプ「家族と遊びたい」と本音

 昨季途中に加入したため、今回が札幌での初めてのキャンプ。自身初の2カ月近い長期キャンプは、この日でスタートから10日が経過した。「まだ10日しか経ってないんですかね(笑)。ミシャさんもコンディションにはすごく気を遣ってくれるので、きつすぎることはないんですけど、最初は走ったりしてめちゃくちゃきつかった。けど1人部屋だし、結構時間がたっぷりあって休み時間に使えたりはするので、体力的にはまだ大丈夫ですね」と順調さを口にする一方で「まあ家族のところに帰って、みんなと遊びたいですけど」と本音をポロリ。それでも「のんびりするのは好きなので、大丈夫かなと思います」と気持ちを前向きに過ごしている。

大幅に入れ替えた札幌GK陣

 選手の入れ替えがあった今季の札幌のGK陣。GK菅野孝憲(39)は健在だが、GK大谷幸輝(34)がJ3北九州、GK松原修平(31)がJ2水戸に移籍。その一方でGK阿波加俊太(28)、GK中野小次郎(24)の2人が札幌復帰を果たした。昨夏の加入後すぐに正GKの座を射止め、1試合を除き最後までゴール前に居座り続けたが、自分のポジションが安泰とは思っていない。「去年僕はスゲさん(菅野)の背中を見ながら吸収できるものをとにかく吸収して、池さん(赤池GKコーチ)と常に課題に向き合いながらやっているので。ゴールを守ることに関してはもっともっとレベルアップできると思っているので、その辺りをやりつつ、自分の持ち味は誰にも負けないと思っているので、それをしっかり出してアピールしながら、ポジションを奪えればなと思っています」。心強い仲間であり、かつ強力なライバルでもあるチームメートたちとの競争を勝ち抜いて、背番号51が今年も札幌のゴールマウスに君臨してみせる。

 

午前練習終了時の円陣でGK菅野(左)と並んで笑顔を見せるGK高木

 

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