アマスポーツ
2021/11/07 13:17

旭藤星 残り3秒逆転勝ち、全国高校バスケ道予選

第4Q終了間際、旭藤星の荒田主将(左)が勝ち越しの3ポイントを沈める(撮影・桜田史宏)

■全国高校バスケットボール選手権道予選(第2日 6日、札幌・北海きたえーる)

 男女3回戦と決勝リーグ4試合が行われた。女子は、4年ぶりに4強進出を果たした旭藤星が決勝リーグ初戦で、今夏の全道高校で敗れた北星女を71―68で撃破。初の本大会出場へ大きく前進した。同点で迎えた第4クオーター(Q)残り3秒で、ガードの荒田乃愛主将(3年)が値千金の3点シュートを決め、激戦を制した。男子決勝リーグは、東海大札幌高が73―57で今夏の全道王者・白樺に快勝した。

 同点の第4Q残り3秒。旭藤星の荒田主将が放った3点シュートは、美しい弧を描いてリングに吸い込まれた。2大会前から始まった決勝リーグ方式は初の経験。「負けられない。思い切って打ちました。練習の成果が出て良かった」と流れる汗をぬぐった。
 最後の最後で勝利をたぐり寄せた。前半を1点リードで折り返すと、第3Qにフォワードの平下結夏(3年)が6得点するなど最大17点差をつけた。ところが、第4Qに入ると、北星女のフルコートプレスに耐えきれずにミスを連発し、一気に15失点。一時は逆転を許した。
 全道高校(6月)の決勝リーグ1戦目でも北星女と対戦し、11点差で敗れた。就任5年目の河合美菜監督(32)は対策として「プレスダウンでのボールの受け渡しやリバウンド、ルーズボール」を中心に強化。劇的勝利につなげた。
 2019年の共学化に伴い、現校名となった。全国高校総体には14年と16年に出場も冬の全国出場は達成できていない。「目標は打倒・札山の手」と荒田主将。東京行きの切符は2枚だが、もちろん目指すは頂点のみだ。(西川薫)

 

東海大札幌高 夏全道王者倒す

 男子は、東海大札幌高がリベンジに成功した。夏の全道高校では決勝リーグで白樺などと対戦し、3戦全敗。主力3人の負傷が響き、悔し涙をのんだ。今回は、帯広出身の久朗津広野(3年)が191センチの長身を生かし、19得点と躍動。白樺を下した。「東海の練習が一番多い。ディフェンスから走るプレーで勝ちきりたい」と2年ぶりの王座奪還を誓った。

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