■鎌ケ谷・秋季練習

　ビッグボスについて行きます！ 日本ハム・伊藤大海投手（２４）が５日、千葉・鎌ケ谷の２軍施設で行われた秋季練習に参加した。新庄剛志新監督（４９）から、知っている選手として名前を挙げられた伊藤。注目を集める指揮官に負けじと、来季、さらに目立つ活躍をすることを誓った。

「受け身にならず、野球以外もアドバイスして」

　４日に行われた新庄新監督の就任会見をスマートフォンでチェック。次々と飛び出す仰天プランとインパクトある言葉に、伊藤の心は大きく揺さぶられた。
　指揮官から「伊藤くんにしても、オリンピックで見ていた」と名を挙げられるなど認識されている。「楽しみだなとすごく感じました。しゃべるだけで名言が出るので、普通に会話してみたい。今までやったことがないような提案をしてくれると思うので、受け身にならずに応えていかないといけない」と対面を心待ちにした。
　新庄監督の就任で球団の注目度は急上昇。伊藤も負けじと存在をアピールする。今季はパ・リーグの新人では唯一、１０勝に到達。東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。「新庄さんが『一番目立ちまーす！』と言っていたので、負けじと僕も一番目立てるように頑張ります」と気合十分だ。
　指揮官と同じくＳＮＳを積極的に活用しており、個性的なウエーブのかかったロングヘアは、伸ばすか検討中。「僕はあの（シャツの）襟の高さはできないですけど、基本的にセンスがないので、野球以外もアドバイスしてほしいです」と熱望した。
　就任会見で新庄監督は「投手３人、野手４人のタレントをつくり上げていけば、楽しいチームになる」と構想を明かした。「僕なんか、たぶんそっちじゃない」と謙遜した伊藤だが、紛れもなくタレント候補の筆頭。ビッグボスのもと、スター街道まっしぐらだ。（中田愛沙美）