札幌がアカデミースタッフら対象の講習会実施 OB石川直樹さん「今はサッカーだけ教えていればいいという時代ではない」
北海道コンサドーレ札幌は14日、札幌市西区の生涯学習センター「ちえりあ」でアカデミースタッフなどを対象とした講習会を実施した。
サッカー界の当たり前が社会と合っていないところに危機感
これは今季からアカデミースタッフに就任したクラブOBの石川直樹さん(38)の「サッカー界の当たり前が一歩外へ出ると全然社会と合っていなかったりするところに僕自身危機感を感じていて。今はサッカーだけ教えていればいいという時代ではなくなってきたので、そういったところを北海道を代表するクラブとして率先していかなければいけないのではないか」との思いから企画提案された。外部講師に石川さんと親交のある元ラグビー世代別日本代表コーチで人材育成プロデュース事業を行う二ノ丸友幸さん(44)を招き、9月から毎月1回、全3回のスケジュールで実施。今回が3回目の開催となった。
伝達力を養うゲームにスタッフ悪戦苦闘
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今回は『オフザグラウンドからオンザグラウンドでのコーチング実技編』をテーマに、講義やグループワークなど約2時間半にわたって実施。参加者は2人1組となり、質問のみで紙に書いてある内容を当てるゲームや提示された絵を口頭説明のみで相手に描かせるゲームなどを実施。悪戦苦闘する中で的確な指導、コーチングを行うことの大事さを学んでいた。
「何かやろうとしないと何も変わらない、トライしてほしい」
講習会を終えて石川さんは「今まではどういうサッカーをやらせるか、サッカーの質にばかりフォーカスしていた。ペトロヴィッチ監督のサッカーをユースに落とし込むために何ができるのかもとても大事ですけど、そこにつながる前段階が講習会で学んだことなんだろうと思っています。何かやろうとしないと何も変わらないので、得た知識をまず現場でアウトプットしてみることをトライしてほしいですね」と、スタッフたちのレベルアップに期待を寄せた。