ファイターズ
2023/10/23 15:00

《荒木大輔のズバリ解投》特別編 今、語る。社会現象にまでなった「大ちゃんフィーバー」

絶大な人気を誇った甲子園のアイドル

 今から43年前の1980年。当時、高校1年生だった荒木さんは初出場した夏の甲子園で快投に次ぐ快投を披露し、早稲田実業を準優勝に導いた。その後も聖地の土を踏み続け、トータル5季連続で甲子園に出場した。実に17試合に登板し、12勝5敗。防御率は1・72を記録。端正な顔立ちも相まって全国に「大ちゃんフィーバー」を巻き起こし、社会現象にまでなった。プロ入りしてからも絶大な人気を誇った甲子園のアイドル。本人が今、現役時代を振り返った。

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2年生エースの負傷で巡ってきた登板機会

 あらゆるタイミングが重なってのことでした。甲子園につながる東東京大会の開幕直前、2年生エースがけがをしてしまった。私はまだ1年生。先輩たちが何とか、もり立てようとしてくれた結果、チームは一つになった。それで甲子園切符を手にすることができた。

 東東京大会を勝ち上がるごとに周囲は騒がしくなってきたんですが、やっぱり甲子園。1回戦で北陽(大阪)に6―0。予選のチーム打率がトップだった優勝候補を(1安打に抑え)完封した。しかも、投げていたのは1年生。一気に注目されることになった。

たった数時間で世界が一変 横付けできなかったチームバス

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