《SHINJOの信条》(九回の五十幡のバント安打に触れ)あのヒットが万波くんを燃えさせた

■パ・リーグ21回戦 ソフトバンク1-3日本ハム(9月16日、エスコンフィールド北海道)
―(試合後自ら)
「素晴らしかったね。加藤(貴)くんはきょう、投げ方を変えていましたね。分かりました? 工夫をして、もっともっとレベルを上げようという。良いピッチングでしたね。あの…外野の見せ所(五回の川瀬の左中間二塁打)。(五十幡の)グラブに当たって捕れなかったというところ。やっぱりレベルアップしていくためには、ああいうところ。レフトが追いかけてきて気になったと思いますけど…むちゃくちゃ捕ってほしかったですね。(九回の打席で一塁手と交錯し、負傷交代した)五十幡くんは大丈夫かな。たぶん、ファーストの足が引っかかって、腰が抜けているような感じ。でもあのヒットが万波くんを燃えさせたというか、何とか塁に出ようという気持ちが…あれがチームワークというか。打線になりましたね。万波くんはあの1本目、ライトへのホームラン、最高ですね。あれで向こうに持っていけるのだから。常にああいうバッティングを意識しながら、インコースはクルッと回って。最後の打席みたいに打てるようになれば、2、3歩、レベルが上がっていく。初めて今年、ずっと出る経験をしたところで、つかんでもらって。来年、再来年はきょうの1打席目みたいなバッティングと最後の打席のバッティングができてくれば、35~40本は見えてくるんじゃないかな」
―リリーフの頑張りも目立った
「八回、本来は河野くんのところを、きょうは池田くんにしようと言わせてもらって。次の柳田くんから河野くんにいってもらって、その次に田中(正)くんでいきたいということは伝えていた」
―登板順の変更は打者との兼ね合いを考慮したか
「そう。柳田くんに対して河野くんは相性が悪かったから。(あえて)いけという気持ちで。こういう場面で、苦手なバッターを逆に抑えて、自信を付けてもらわないと、成長しないと思うから。まあ、ピッチングコーチは『ええー』となるんでしょうけど、僕はそっちタイプなので。抑えたでしょ」
―九回の守備。清宮が頭からカメラマン席に突っ込んで邪飛を好捕
「ねえ。そうそう。何とか、勝ちたいという気持ちが強かったんでしょうね」
―練習中、ベンチで万波と対話していたが
「『どう1番は?』と聞いたら『いや、難しいです』と言われた。5番の方が彼は打率が高く、ホームランも多い。でも自分の中では、1番で打席が多い方がいいと思って、いくと伝えて、きょうの結果につながった。(本塁打数トップと)2本差か。きょう、意識しながらホームランを打てたということは、今後も意識して打てるということ。きょうの1打席目みたいに、打ちにいって逆方向にはじき返すみたいな(スイングが理想)。あしたから8番にしようかな(笑)。1番でいいでしょ? 自信を付けさせてね」