日本記録保持者・福島さんの〝愛弟子〟旭川志峯1年・山崎が女子100メートル初V【全道高校陸上】
■全道高校体育大会(6月14日、札幌厚別公園競技場)
▽陸上女子100メートル
「自分の世界に入りながら集中して」12秒11をマーク リレーでも会場沸かせた
1年生が全道を制した。旭川志峯の山崎心愛(ここあ、1年)が12秒11をマークし、初優勝を飾った。1年生女王は「とてもうれしいです」と笑顔を見せた。4×100メートルリレーでは、立命館慶祥に敗れて2位に終わったが、アンカーの山崎は驚異的な追い上げを見せ、会場を盛り上げた。この勢いそのままに同会場で行われるインターハイへと臨む。
トップを快走し、かろやかにゴールラインを駆け抜けた。「決勝は周りも速い人たちばかりでしたけど、自分の世界に入りながら集中して、後半も力まずにリラックスして走れました」と緊張しすぎることなく、伸びのある走りを見せた。この日は予選から1位を譲ることはなく、さらにタイムも伸ばしていった。
学校名が旭大高から変更した年の節目に優勝 全国では自己ベスト更新に挑む
校名が変更となった節目の年に優勝することができた。山崎は「うれしいです」とニッコリ。インターハイでは自己ベスト更新に挑む。旭川支部の準決勝で記録した12秒06がこれまでの最速タイム。「インターハイは自己ベストの更新、11秒9を目指して、今年中には11秒8まで出したいです」と右肩上がりの成長曲線を思い描いている。
日本記録保持者の福島さんが「陸上を楽しむ大切さを教えてくれた」
100メートル、200メートルの日本記録保持者で、昨年引退した福島千里さん(34)に憧れている。山崎が参加した昨年のとちぎ国体では北海道代表のコーチを務めており、一緒に活動することができた。「陸上を楽しむ大切さを教えてくれた」と原点の部分を説かれたという。音更町出身の山崎と幕別町出身の福島さんには、十勝つながりという縁もある。「自分が通っていた倶楽部に来てくれたこともありました」と振り返った。
その福島さんも成し遂げられていないのが、北海道3連覇。まずはその〝権利〟をつかむことができた。山崎も「狙います!」と鼻息は荒い。北海道のニューヒロインは、最高のスタートを切った。
▽女子100メートル ①山崎心愛(旭川志峯)12秒11②堀下結愛(北海道栄)12秒37③杉山晏菜(立命館慶祥)12秒40