プロ野球
2021/10/19 12:16

ロッテ育成1位 旭実高・田中 夢の青写真は育成→支配下→道産子ローテ

ロッテ・井口監督のサインが書かれた色紙を手に笑顔を見せる田中

 プロ野球ドラフト会議でロッテから育成1位指名された旭実高の田中楓基投手(3年)が18日、同校で榎康弘チーフスカウト(49)、柳沼強(47)担当スカウトから指名あいさつを受けた。早期の支配下登録、そして“道産子ローテ”の形成を目標に掲げた。

 約15分の会談を終え、田中は「時間がたつにつれて、しっかりやらないといけないという気持ちが強まっている」と気を引き締めた。
 最速150キロを誇る右腕。昨秋の全道決勝では、ソフトバンクから3位指名を受けた北海高の木村大成投手(3年)と息詰まる投手戦を繰り広げた。担当の柳沼スカウトは「投手ですけど、足も速いし、パワーもある。野球センスが魅力的。先発をやってローテーションに入ってほしい」と期待する。
 当面の目標は「支配下登録」。二桁背番号をつかみ取った暁には“道産子ローテ”の形成も見据えている。現在、ロッテには北星大付高出身の左腕・山本大貴(25)をはじめ、3人の道産子投手が在籍している。
 北翔大から育成1位で入団した2年目左腕の本前郁也(24)は今季、支配下契約を勝ち取り、プロ初勝利を挙げた。星槎道都大出身のルーキー右腕・河村説人(24)も先発で4戦4勝。首位を走るチームの投手陣を支えている。田中は「北海道の選手を追いかけられるように頑張りたい。(ローテーションを)組めたら最高」と夢を描いた。
 ドラフト後も、年明けの新人合同自主トレに向けて練習を継続。新球のツーシーム習得や、体重80キロ以上を目指して増量にも励んでいる。「(新人選手と)顔を合わせるときに、良い状態に持っていけるようにやっていきたい」。北の豪腕が新たなステージへ歩み出した。(島山知房)
 

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