斎藤友貴哉 阪神移籍の伏見は「空っぽだった引き出しに、荷物を入れてくれた」 〝伏見会〟にも入会?
7月4日の楽天戦で勝利を喜び合う斎藤(左)と伏見のバッテリー
ベテラン捕手から受け取った金言
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)がお世話になった伏見寅威捕手(35)の言葉をこれからも胸に刻んでいく。14日に自身の古巣でもある阪神へのトレードが発表され「びっくりしました」。独特の言い回しで、先輩女房役への感謝を語った。
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「自分はそうっすね。一番(印象に)残っているのは、満足するな。満足するなって寅威さんには常日頃、言われていて。満足するな(の言葉)があったので、どんな結果があってもどんな球速を出しても、さらに高みを目指そうと思ったり。自分の野球人生において空っぽだった引き出しに、荷物を入れてくれたっていう。何を出しても空っぽだったんですけど、それを寅威さんが詰めてくれたというか。それはすごいありますね。その引き出しは、自分で今、引いても荷物がある状態にはありますね」

一気に縮まった!? 2人の距離
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昨オフのトークショーでは、好きな先輩を問われると「一方通行かもしれないですけど、寅威さん」と回答。遠征先で伏見が後輩を食事に連れて行くことに触れ、「寅威さんがトークショーで〝寅威会〟(伏見会)みたいな話をしていた。池田と田中正義がいると。自分の名前がなかったので、入れてほしいな」と加入を熱望していた。
そのラブコールはかなっていた。「近づくところまで行きましたね。近づいて何歩か行って。寅威さんと沖縄でスタバに行ったり、ハンバーガー屋に行ったり…。ハンバーガーは行ったかな? 結構、2人でいること多かったです。いることというか、いさせてもらっている。あっちは苦痛かもしれないですけど(笑)」。思いが通じ、仲が深まっていた。
食事の席では、いろんな話をした。「相談相手でもあり、またこんなこと言ったら、寅威さんに『あっせーな(浅いな)』と言われるんですけど。本当にすごい投げやすいキャッチャーだったので。頼れる男って感じですね」
9月26日の西武戦、八回に登板した斎藤(中央)に声をかける伏見(右)
まだまだ発展途上!
今季はキャリアハイの47試合に登板。シーズン終盤になるにつれて調子を上げ、9月13日の西武戦では自己最速を更新する161キロをマークした。オリックスとのCS(クライマックスシリーズ)ファーストステージでは2試合連続セーブと圧巻投球を披露したが、満足はしていない。〝伏見の教え〟をしっかり守り、さらなる飛躍を遂げる。
9月13日の西武戦の八回、4番手で登板し、161キロをマークした斎藤