ファイターズ
2023/03/05 00:05

侍ジャパン伊藤大海 中日との壮行試合で2回無安打無失点2K

九回裏、最後の打者を打ち取った伊藤(左)が甲斐とグータッチ(撮影・村本典之)

■侍ジャパン壮行試合 日本4-1中日(4日、愛知・バンテリンドームナゴヤ)

八回から4番手で登板 1イニング目は直球とスライダーのみで3者凡退

 本番へ準備OKだ! ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の日本ハム・伊藤大海投手(25)が4日、壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)の八回から4番手で登板。2回を無安打2奪三振でピシャリと抑え、試合を締めくくった。

 トレードマークとなっているロジンバッグの粉を舞わせて、伊藤が安定感抜群のピッチングを披露した。1イニング目は直球とスライダーのみで3者凡退。回またぎとなる九回に備え、「準決勝、決勝にいくと、ブルペンが遠いのでキャッチボールできる環境がない」とイニング間はあえてキャッチボールをしなかった。

 その影響もあり、2イニング目は「ちょっと準備不足だったかなと思います」と反省したが、このオフ改良したスプリットを実戦で解禁。140キロの〝新球〟で、九回先頭のアルモンテを空振り三振に斬った。

試合前には大谷のフリー打撃に…「打った時の初速が違いますね」とびっくり仰天

 試合前練習には、日本ハムの大先輩・大谷(エンゼルス)の「ショータイム」にくぎ付けとなった。チーム合流後、初めてフリー打撃を行い、右翼5階席に超特大弾を放つなど、27スイングで9本の柵越えをマークした。

 二刀流右腕のバッティング動画をよく見るという伊藤は、三塁側ベンチ前で足を止めて見つめ「打った時の初速が違いますね」とびっくり仰天。自身も左打ちで打撃を得意としているが「(僕は)ありんこみたいな…」と苦笑いだった。

 その大谷とは「話はできていないですね。でも、試合後にロッカーでナイスピーとは言ってもらえました」とニッコリ。人見知りはまだ卒業できていないようだが、WBC本番前最後の登板を終え、準備は万全。あとは9日の1次リーグ初戦を待つのみだ。