ファイターズ
杉浦 今年はリリーフで勝負! 狙うは抑え返り咲き

■練習試合 阪神2ー3日本ハム(24日、沖縄・タピックスタジアム名護)
2軍阪神戦に2番手でリリーフ登板 1イニングを無安打無失点
クローザーに返り咲く。日本ハムの杉浦稔大投手(30)が24日、キャンプ地の沖縄・名護で2軍練習試合の阪神戦に登板。三回に救援し、1イニングを無失点に抑えた。昨年はリリーフでスタートし、4月下旬に先発へ配置転換されたが、今年は再びリリーフで勝負する。
キャンプインの前日に首脳陣から中継ぎ起用の方針を伝えられていた。役割が明確になり、腹は決まった。「気持ち的にはスッキリしています」と心境を明かし「最終的には抑えが一番いいかなと思いますけど、まずは与えられたところで結果を積み上げないと、そこにはたどり着けない」と断言した。
21年にはクローザーで28セーブ 今キャンプではリリーバー調整継続
2軍キャンプ地の国頭ではシーズンを通して投げ続けるための体づくりを進め、短いスパンの登板を想定してブルペン入りしてきた。栗山監督時代の2021年には抑えを任され、56試合に登板。28セーブを挙げている。間違いなく、適性は備えている。
まだまだ調整段階「自分が思っているラインとずれている」
この日の練習試合は140キロ台後半の直球を軸に組み立て、1死から四球を許したものの、危なげなく後続を断った。ただ、納得はできなかった。生命線となる直球の精度に不満が残り「まだ50点をあげられるかどうか…。(軌道が)自分が思っているラインとずれている球が多い。ブルペンで良い時ももちろんあるんですけど、まだ試合になった時にアジャストしきれていない」と自己分析していた。
現状、北山、石川らが抑え候補に挙がっているが、勝利の方程式はまだ、固まっていない。割って入る余地は十分に残されている。25日に誕生日を迎えて31歳になる杉浦。ベテランの域に入ってきた剛腕は、再び輝ける場所を自力で手に入れる。