アマスポーツ
2022/11/13 23:40

白樺男子が3種類のゾーンプレス駆使し連覇 ウインターカップ道予選

連覇を果たした白樺男子のメンバー

■全国高校バスケットボール選手権道予選最終日(13日、室蘭・栗林商会アリーナ)

▽男子決勝リーグ 白樺78―75駒大苫小牧、白樺102―67東海大札幌高

 全国で勝つために磨いてきたオールコートゾーンプレスで完全優勝を果たした。最終日は駒大苫小牧、東海大札幌高と対戦して2連勝。宮下真和コーチは「苦しい試合が続いたが、最後はディフェンスから速攻と、いつも通りのプレーができた」と拮抗した2連戦を制し、2年連続3度目の優勝を手にした。

 2連勝同士で迎えた東海大札幌高戦。第2クオーター(Q)にリードを奪ったものの、前半が終わっても8点差と、なかなかリードを広げられない膠着した展開が続いた。

 この状況を打開したのは第3Q。夏から練習してきた3種類のゾーンプレスの一つがはまり、東海大札幌高のターンオーバーを誘発。ハーフコートディフェンスでも相手の攻め方によって布陣を変えるゾーンディフェンスを敷き、相手のボールを奪うスチールからの速攻を連発するなど、攻撃が爆発した。

PG山田が駒苫戦で捻挫も攻守に大車輪の活躍

 終わってみれば、102―67で勝利。U18日本代表のPG山田哲汰(3年)がチームハイの30得点、8リバウンド、4ブロックショットと攻守に大車輪の活躍だった。山田は、この日1戦目の駒大苫小牧戦で左足首を捻挫して万全ではなかった。しかし、足に負担のかかるゴール下へのドライブなどを減らし、「周りの選手をアシストするプレーに切り替えた」。すると得点だけでなく、アシストも7を数えた。

 今夏にはU18日本代表としてアジア選手権に出場した山田。世界のレベルを肌で感じ、練習や試合で仲間に求めるプレーのレベルは高まった。「誰かが言わなければ、チームはもっと良くならない」と、嫌われ役もいとわない覚悟を決め、チームを鼓舞し続けた。

目標は全国ベスト4

 今大会を優勝し、12月に開催されるウインターカップ本戦の出場が決まった。今夏のインターハイではベスト16で京都の強豪・洛南に敗れた。それでも全国で戦える手応えは掴んだ。本戦は準決勝まで進めばメイン会場となる東京体育館のセンターコートでプレーできる。山田は「絶対にセンターコートに立ちたい」と、ベスト4進出を誓った。

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