ファイターズ
2022/11/11 23:20

宮西が球団史上最大額2億円ダウン「もう一度、八回を、信頼を」新球場で返り咲く

大幅ダウンを受け入れた宮西は会見で来季への意気込みを口にする(撮影・桶谷駿矢)

5000万円プラス出来高、単年契約でサイン

 2年契約の最終年だった日本ハムの宮西尚生投手(37)が11日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸2億5000万円から減額制限(1億円以上は40%)を大幅に超え、球団史上最大の減額となる2億円減の5000万円プラス出来高の単年契約で更改した(金額は推定)。チーム最年長の鉄腕サウスポーはプロ16年目の来季へ再起を誓った。

シビアな現実受け入れ「球団に感謝です」

 14年の武田久(1億6000万円減)を上回る球団史上最大減俸。宮西は淡々とした表情でシビアな現実を受け入れた。

 「自分が経営者の立場なら、こんなヤツにこんな払えないと思いますし。ショックはもちろんありましたけど、今年の除夜の鐘とともにその気持ちはなくなるでしょう」と苦笑い。「あの成績で契約してもらえることがありがたい。球団には感謝です」と頭を下げた。

 プロ入り後、初めての苦悩を味わった。「監督が求める登板の仕方に肘がついていけなかった」。15年目の今季は24試合の出場にとどまり、入団から続けていた50試合登板の記録が「14年」で途切れた。

「新球場で野球をしているところを見たい」愛息の言葉に発奮

 「引退」の2文字も頭をよぎったというが、息子から電話越しに「新球場で野球をしているところを見たい」と熱望され翻意。9月に「もう一回勝負させてほしい」と、水がたまる状態だった左肘のクリーニング手術に踏み切った。

 術後2カ月が経過し「もうリハビリの過程は終了している」と順調そのもの。「90%ぐらい」の力でキャッチボールするまで回復している。

 復活を期す来季へ、明確な目標もある。前人未到の通算400ホールドにあと「20」と迫っており「新球場で達成したいですし、優勝ももちろんしたい」。セットアッパー返り咲きへ「やるからにはもう一度、八回を、信頼を取り戻さないといけない」と鼻息が荒い。

 「来年はラストチャンスの気持ちでやらないといけない」。数々の修羅場をくぐり抜けてきた男が、このままで終わるはずがない。

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