ファイターズ
2022/10/31 23:00

育成1位・藤田が野村に弟子入り志願 花咲徳栄高の先輩から「一流」吸収だ

指名あいさつに訪れた山本アマスカウトグループ長(左)から稲葉GMのサインが入ったドラフト会議の入場パスをプレゼントされた花咲徳栄高の藤田(撮影・中田愛沙美)

 日本ハムがドラフト育成1位指名した花咲徳栄高の藤田大清外野手(18)が31日、埼玉・加須市の同校で指名あいさつを受けた。チームには同校出身の野村佑希内野手(22)がおり、早速〝弟子入り〟を志願。持ち前の打撃を武器に支配下登録を勝ち取り、元甲子園球児の父へさらなる恩返しを誓った。

巧みなバットコントロールが売りの外野手

 巧みなバットコントロールが売りの藤田には、心強い味方がいる。チームには花咲徳栄高出身で4学年上の野村と、5学年上の左腕の長谷川が在籍している。

 毎冬、同校へあいさつに訪れ、打撃練習をする野村の姿は圧巻だった。「やっぱりレベルが違う。同じチームになれたので、どんどん質問して、上の一流の選手の(技術)を吸収して、レベルアップしていきたい」と声を弾ませた。

 甲子園出場はないが、担当の山本アマスカウトグループ長が「9月に練習を見たら、飛距離が出ていた。球団に強く推薦した」とほれ込んだ逸材。187センチ、84キロと体つきは細く、パワーアップのため増量中だ。今夏から体重4キロ増に成功し「1日6食とか、今は頑張って90(キロ)を目指そう」と励んでいる。

元甲子園球児の父が果たせなかった夢背負う

 父が果たせなかった夢を背負う。父・勉さん(49)は徳島・池田高出身で、1991年に主将として甲子園に出場した元高校球児。プロ野球選手を目指していたが、高校卒業時に「自分にはセンスがない」と断念したそう。

 藤田が高校に入学する際には「自分のかなえられなかった夢をかなえてほしい」と懇願。試合の際にはバックネット裏でスコアをつけ、動画を撮るなどサポートしてくれた。指名を受けた際には「自分以上に喜んでいました。育成ですけど、父の夢をかなえられたというのは本当にうれしかった」と喜んだ。

 毎試合のように観戦に訪れていた父からは、「引退してから自分が(試合に)出られないので、『暇』、『暇』とよくラインが来る」と言う。孝行息子の恩返しは、まだ始まったばかりだ。

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