■みやざきフェニックス・リーグ　日本ハム４－０中日（２２日、アイビー）

　日本ハムの新庄剛志監督（５０）が２２日、みやざきフェニックス・リーグ視察初日から雷を落とした。中日戦が行われたアイビースタジアムを訪れ、指揮を執った木田優夫２軍監督（５４）、選手へ厳しい言葉を投げかけた。日本一を目指す就任２年目の来季に向けて、指揮官は〝鬼〟になる。

矛先は木田２軍監督にも「どんどん経験させて」

　視察初日を終えた新庄監督の表情は険しかった。開口一番「良くないですね。まずは木田さんが良くない」とキッパリ。木田２軍監督へ、「ランナーが出た時、失敗していいんだから、どんどん練習させて経験させてほしい」と訴えた。

　怒りの矛先は選手たちにも向いた。二回にスクイズを失敗した上野に対し「ボールに食らい付いて、ファウルでもいいから当てようという気持ちが足りない」とバッサリ。四回、右飛に倒れた佐藤には「フライを打った後、バットを持ってすぐにベンチに帰って行った。ああいうことをしていたら、一生１軍には上がれない」と突き放した。

　選手の成長のため厳しく接する。「本番で失敗しないために今、失敗して成長しないと。彼たちのためを思ってキツく言っている」と力説。コーチ陣に対しても「来年に向けて思ったことはバンバン言う」と宣言した。勝つために心を鬼にする。