■みやざきフェニックス・リーグ　日本ハム５ー２日本独立リーグ野球機構選抜（１０日、生目第二）

　圧巻の３者連続三振だった。ルーキー左腕・長谷川威展投手（２３）が七回に３番手で登板。直球とスライダーを織り交ぜながら、完璧な投球を披露した。「真っすぐがいい感じにシュートして、右バッターだったら、バットから離れていって空振りが取れました」と納得の表情を見せた。

　１年目の今季は開幕１軍入りを果たしたが、左肘痛などでの離脱もあり、思うようなシーズンを送ることができなかった。戦列を離れている間は、体を見つめ直した。胸郭周辺の可動域を広げたことで、球質は向上した。

　直球とスライダーを軸にする投球は、鉄腕・宮西と共通する。「真っすぐとスライダーだけでやっていったら、それだけでかっこいいじゃないですか。究極をしている方」と憧れの存在だ。長く勝ちパターンに君臨した先輩左腕のようなセットアッパーを目指す。