ファイターズ
2022/09/22 23:45

五十幡「2番・中堅」で復活! 23日楽天戦で今季初1軍出場

野手陣の最後で1軍合流し、笑顔を見せる五十幡。新庄ビッグボスからは、23日の楽天戦に「2番・中堅」で先発することも明かされた(撮影・桜田史宏)

4月に腰のヘルニア手術で離脱

 来季注目のキーマン、ようやく参上! 日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が、23日の楽天戦(楽天生命)で今季1軍初出場する。球界トップクラスの俊足を持ちながら、4月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受け、ここまで2軍調整を強いられていた。22日は敵地で行われたチームの全体練習に合流。新庄剛志監督(50)は同戦に「2番・中堅」で先発起用すると明言した。

野手では大トリ昇格

 シーズン最終盤にビッグボス待望のスピードスターが帰ってきた。腰のけがから復活した五十幡が、23日の楽天戦で昨年10月8日のロッテ戦以来となる1軍復帰を果たす。「2番・中堅」で先発し、2打席程度で交代する予定だ。22日はフリー打撃などで精力的に体を動かし、「呼ばれた以上、思い切っていきたい」と意気込んだ。

 今季、チームの支配下野手は五十幡以外全員が1軍で出場しており、大トリでの昇格。20日に吉報を受け取り、「連絡をいただいた時は急に胸が高ぶって、1軍だってことで気合も入りました」と心を躍らせた。

 長いリハビリを乗り越えた分、喜びもひとしおだ。3月2日に腰椎椎間板ヘルニアの診断を受け、4月6日に手術。8月19日の2軍ロッテ戦に出場するまで約5カ月半、実戦を離れた。「元通りになるかな」と不安に襲われる日もあったが、くじけず前に進んできた。

 ビッグボスからは「2番と4番どっちがいい?」と復帰戦の打順を委ねられ、「2番」を選んだ。「すごい、びっくりしました、4番って…。やっぱり2番は経験もありますし、そっちの方がまだ落ち着いていける」。何番を打とうと、足を生かすスタイルは変わらない。「自分が塁に出ることでチームの流れが変わる、そういう選手でなきゃダメ」と力を込めた。

ビッグボス待望「彼の足は何十年に一人」

 快足外野手の復帰を心待ちにしていた指揮官は「良かった。良かった。俺が早めに手術してほしいと言って、何とか9月に戻って来てくれたら、うれしいなと。で、戻って来てくれた」とにっこり。「彼の足というのは、本当に何十年に一人の足。俺も足が速かったけど、彼の足の回転を見ていたら、『トムとジェリー』のトムだもんね。(車輪を回すように)ストゥトゥトゥトゥーって(笑)」と名作アニメの主人公を引き合いに出し、大きな期待を表現した。

 クライマックスシリーズ進出の可能性は消えたが、来季への戦いは始まっている。ビッグボス〝逆襲の2年目〟の鍵を握る男は、「まだ不安要素がある中で、自分自身の対応能力であったり、どういう仕事ができるかを1軍のレベルでしっかり味わって、それを来年につなげていきたい」と先を見据えた。新球場の中堅を定位置とし、チームを優勝に導くため、今季の残り試合を有効活用するつもりだ。

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