高校野球
2022/09/21 23:35

秋季全道高校野球組み合わせ抽選 有斗VS柏稜 初戦から白熱の函館兄弟校対決

両校初戦となる2回戦で兄弟校対決が実現。有斗、柏稜の両校主将が学校名を指さしガッツポーズ

 30日から開幕する第75回秋季全道高校野球の組み合わせ抽選が21日、札幌市内で行われた。春、夏、秋を含めて道大会では初となる函大有斗と函大柏稜の兄弟校対決が1日の2回戦(札幌麻生)で実現した。古豪復活を目指す有斗と秋の全道初勝利を目指す柏稜が〝骨肉の争い〟に臨む。

 古豪復活か、秋の全道初勝利か。まさかの兄弟校対決が実現した。後引きとなった函大柏稜の西村澪央翔(れおと)主将(2年)が函大有斗との対戦を引いた時、有斗の片口伸之監督(42)は頭を抱えた。「正直やりづらい。柏稜の監督は僕の教え子ですし」と苦笑い。昨季就任した柏稜の野村直毅監督(30)は有斗野球部OBだ。

有斗のジョンソン主将「函館のレベルの高さ見せたい」

柏稜の西村主将「練習試合のリベンジをしたい」

 主将同士は勝利へ火花を散らした。今季の練習試合は有斗の3戦全勝。「決まったからには、全道大会で函館のレベルの高さを見せたい」と有斗のジョンソン寿蓮(じゅれん)主将(2年)は意気込む。柏稜の西村主将は「抽選ではやってしまった、と思ったけど練習試合のリベンジをしたいし、新しい柏稜の野球で勝ちたい」と燃える。

 1947年に創部。甲子園に春5回、夏7回出場している古豪・有斗と、函館女子高の共学化で現校名となり、97年に創部された柏稜。支部予選は有斗の12勝4敗だが、2020年夏、21年春と柏稜が2連勝中だ。

 片口監督が投手だった1997年夏の有斗を最後に函館勢の甲子園出場はない。注目の〝函大決戦〟を制した方が函館勢21世紀初の甲子園へ、勢いづくことになりそうだ。

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