ファイターズ
大海 3度目の正直できょうこそ10勝決める
日本ハム・伊藤大海投手(24)がきょう29日、楽天戦に先発する。熾烈(しれつ)な新人王レースもいよいよ佳境。2桁勝利に2試合足踏みが続いている道産子右腕が、“3度目の正直”で12球団新人一番乗りとなる10勝目に挑む。
白星を挙げれば、球団の新人では2006年の八木智哉以来15年ぶりの2桁勝利となる10勝目。きょう29日の先発マウンドに向けて、トレードマークの後ろ髪を束ねた伊藤が意気込みを口にした。
「1勝目同様に少し特別な勝利というか、簡単に勝つことはできないともちろん感じています。逆に意識しすぎても良くない。自分がどういう気持ちで、どういうスタイルで試合に臨むか、というのが大事なんじゃないかと思っています」
前回登板22日のオリックス戦では七回に突然崩れ、6回1/3を投げて8安打4失点で6敗目。悔しさの残る投球となったが「割り切るしかないような反省内容ではあった。次は悔いを残さないようなピッチングを1球目からしっかりしていきたい」と切り替えはできている。
この日はブルペンで最終調整。休日だった前日27日は仙台市内の公園で軽く体を動かし「特に体が軽い、重いというのはない」と状態は万全だ。
オリックス・宮城、楽天・早川との新人王争いもいよいよ大詰め。11勝と成績でリードする宮城を追いかける立場として、負けられない試合となる。
「自分が最後にマウンドを降りる時に、良かったな、と思えるような投球をもう一度したい」と伊藤。久しぶりに大海スマイルが見たい。