ファイターズ
《荒木大輔のズバリ解投》直球を軸に6回無失点の池田、結果、内容とも文句なし

■日本ハム2-0ソフトバンク(10日、ペイペイドーム)
フィールディングも素晴らしい
投手陣が皆、持ち味を発揮し、首位のソフトバンクを0封した。中でも先発の池田が6回無失点。直球を軸に頼もしい投球を見せてくれた。昨季もそうだったが、内容の良い時は決まって直球にキレがあり、軸にすることができていた。
スライダーにカットボール、フォーク、チェンジアップと、一通りの変化球を投げられ、すべての球種が平均以上の精度を持っている。だから、それぞれの球を満遍なく使い、長いイニングを投げようと考えてしまう。
先発としての責任からくるのだろう。気持ちは分かる。ただ、「いけるところまで」と直球を軸に目いっぱい投げた時の池田は内容も付いてくる。それをベンチも求めているはずだ。
一回、今宮の犠打を投ゴロ併殺に仕留めたフィールディングも素晴らしかった。3月27日以来の1軍登板。結果はもちろん、内容も文句なしだった。この投球を継続してもらいたい。
実績十分の堀はクローザーの筆頭候補
堀はピンチを招くも、しっかりと試合を締めた。現況を考れば、クローザーの筆頭候補は堀。それだけの実績がある。だからこそ、(九回1死一塁で内角直球を右前打された)柳田への初球は不用意に感じた。今後も厳しい場面での登板は続く。入り方に細心の注意を払ってもらいたい。