ファイターズ
2022/06/17 06:00

「普通にやるのが一番」17日先発・上沢が験担ぎ封印で天敵ロッテ封じる

17日のロッテ戦に先発する上沢。験担ぎを封印し、自然体で天敵封じに臨む

過去にはド派手パンツ、コアラのマーチで願掛け

 頼むぞ、エース! 日本ハム・上沢直之投手(28)が17日、交流戦明け初戦のロッテ戦(札幌ドーム)に先発する。自身4連勝と好調の右腕は、勝負パンツなどの験担ぎを封印。2019年の4月12日に白星を挙げて以来9連敗中(勝敗付かずを除く)の〝天敵〟をやっつけ、最下位から巻き返しを図るチームに流れを呼び込む。

縁起物より加藤先輩「(カドックス投法)継続してやります」

 今の上沢に怖いものなどない。リーグ再開初戦の先発を託されたエースの表情は、自信に満ちあふれているように見えた。

 ロッテとは敵地で5回5失点だった4月30日以来のマッチアップ。「シーズン最初のときの調子とは、ちょっと違う。今は自分の思ったように投げられている感覚がある。自分のできることをしっかりして、勝てるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。

 開幕直後は白星に恵まれなかったが、自身4連勝中。好調の裏には、験担ぎ封印があった。18年から登板日に球場入りする際、ド派手なパンツを履くことをルーティンにしてきたが「最近はやっていない。験担ぎから、解放されました。それに縛られる生活が面倒になった」。

 今季初勝利を挙げた5月7日の西武戦(ベルーナドーム)以降は「試合の日を試合と思うと変な力の入り方になる。普段と同じ生活することを意識している」。食べ物でも縁起を担ぐことが多かったが、意識をガラリと変えた。

 前回のロッテ戦前には、不名誉な連敗記録を打破するため、親会社の人気菓子「コアラのマーチ」を購入。相手を食らう願掛けを行ったが「次は何もしないです。今は普通にやるのが一番という気がする」とキッパリ言い切った。

 ピッチングでも気負うことなく、普段通りを心掛ける。前回登板10日の中日戦(札幌ドーム)では、先輩の加藤を参考にした6割程度の力で投げる脱力投法に挑戦。通称『カドックス投法』で9回1失点と結果を残し、「継続してやります」と大きな手応えを得ている。

 チームは交流戦を3連勝フィニッシュ。反攻へ機運が高まってきている。「いい感じで終われたので、この流れを切らさないように続けられたらいい」と上沢。3年以上にわたる負の記録にピリオドを打ち、エースが逆襲のノロシを上げる。

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