ファイターズ
2022/05/06 23:45

球団最速33試合目で自力V消滅 新庄監督「いきなり水をあげて、花が咲くわけないんだから」

戦況を見守る新庄監督

■日本ハム0ー5西武(6日、ベルーナドーム)

前向き姿勢「まあまあ、これからですよ」

  今季4度目の4連敗を喫し、借金は今季ワーストの「13」。開幕33試合目で自力優勝の可能性が消滅するのは球団最速。厳しい現実にも、ビッグボスこと新庄剛志監督(50)は前向きだった。

 試合後、ベルーナドーム名物の長い階段を上がりきり「ライオンズにお願い。エスカレーターつけて。ここは50(歳)にはヤバイわ」と苦笑い。続けて「まあまあ、これからですよ。いきなり水をあげて、花が咲くわけないんだから。少しずつ、みんなを成長させていきながら。かみ合うまでやっていくしかない」と話した。

 今季初登板となった先発の生田目は、五回まで二塁すら踏ませぬ投球を披露。テンポ良くアウトを重ねたが、六回に自らの3四死球などで2失点した。打線も相手先発・高橋の前に、三回、五回、七回と得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ず。散発4安打で、今季6度目の0封負けを喫した。

 首位・楽天が勝利し、5月で早くも自力Vの可能性が消滅したことについて、指揮官は「そんなのはもう、選手も自分のことで精いっぱい。個人個人がその打席で結果を出して、ガチガチの来年のレギュラーを取りにいくために今必死でやっているところだし、俺も必死で選んでいるところ」とコメント。求めるのは目先の一勝より選手の成長だ。

 起用法についても「みんなが何て言おうが、これを使わなかったから駄目だったんだと言われてもいいし。俺には考えがあるから。今後のためにね」と先を見据える。結果が伴わないことに対する歯がゆさはあるというが「どのスポーツでも、歯がゆさがなかったらやっていても面白くない」とその姿勢はぶれない。

未来を見据えて「今は辛抱する時」

 今季のスローガンは指揮官が考案した『ファンは宝物』。「(ファンを)喜ばせたいけど、もうちょっと待ってください。ファンは宝物と言っているように、宝物に対して今はちょっと辛抱してもらって、宝物って思わせられるようなチームをつくっていく。俺は今は辛抱する時。選手は成長する時」と言葉に力を込めた。

 今シーズンも、新庄ビッグボス政権も、まだ始まったばかり。育てて戦う我慢の采配を続けていけば、必ず花開く時は来る。宝物へ勝利を届けるため、必死に戦っている。

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