ファイターズ
2022/04/28 23:35

今川 2打席連発含む4安打! 東京ドーム「大好きです」

一回無死一塁、今川が先制の4号2ランを放ち、日本ハムベンチに向かってガッツポーズ

■日本ハム6-2オリックス(28日、東京ドーム)

4号先制2ラン&5号追撃ソロ

 ビッグボスもびっくりの連発だった。「2番・左翼」でスタメンに名を連ねた今川優馬外野手(25)が2打席連続本塁打を記録するなど、4安打の固め打ちを見せた。

 前夜にプロ初の猛打賞を記録したバットは、この日も乗っていた。一回無死一塁から2戦連続となる4号2ランを左翼へ放つと、続く三回の第2打席は5号ソロを同じく左翼席に突き刺した。ベンチの新庄監督も両手を広げながら、目を見開いていた。

「少し開き気味で」左投手を次々攻略

 27日の宮城に続き、この日は田嶋と左投手をカモにした。ここまで右投手に対しては打率.160、1本塁打だが、左投手は打率.421、4本塁打と打ちまくっている。逆に昨季は左投手を苦手にしていたが「しっかり両目でピッチャーを見るようにして、少し開き気味で見るとボールの軌道がすごく見える」と工夫したことが好結果を生んでいる。

 この東京ドームには多くの思い出が詰まっている。東海大札幌時代は大学日本選手権を、JFE東日本時代は都市対抗野球を戦った舞台だ。「ずっと打ち続けている球場なので、相性いいなと思います。大好きですね」とアマチュア時代も含め、5本目のアーチを架けた。

 相手のスタメンマスクだった東海大四高(現東海大札幌高)の先輩・伏見からは「投げる球ないよ。(東海大札幌高の)大脇監督に何て言えばいいんだよ」と声を掛けられたという。今川は「うれしいですね。先輩から」と純粋に喜んだ。

 27日は七回無死満塁で凡退した悔しさが残ったが、この日はしっかりと勝利に導いた。ヒーローインタビューでは、代名詞の「しゅうねーん!」と叫びながら、客席に向かって右手人差し指を突き立てた。誰よりも日本ハムを愛する男が、新チームの中心となる。

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