ファイターズ
2022/04/12 23:30

樋口支配下へ突き進む!2軍両リーグトップ4号&左翼で好守

12日に両リーグ単独トップとなる4号ソロを放った樋口。支配下再登録へアピールを続ける

■イースタン 日本ハム4-7楽天(12日、鎌ケ谷スタジアム)

 支配下返り咲きへ、アピール弾だ! 日本ハムの樋口龍之介内野手(27)が12日、2軍楽天戦(鎌ケ谷)で両リーグ通じて単独トップとなる中越え4号ソロを放った。本職ではない左翼の守備でも好守を見せ、存在感を示した。支配下再昇格へ、がむしゃらに突き進む。試合は終盤に追い上げるも4―7で敗れた。

「課題つぶしていくことだけ心がける」

 身長168センチの体に強靱(きょうじん)なパワーを秘めている。背番号112の樋口が四回1死から、今季4本目のアーチをバックスクリーン右に突き刺し、チームに先制点をもたらした。それでも「まだまだです。本塁打トップも(1軍ではなく)イースタンで、なので」と謙虚な姿勢を崩さなかった。

 19年育成ドラフト2位で入団。1年目の20年9月に支配下入りを勝ち取った。しかし、昨季は1軍で22試合の出場にとどまり、オフに再び育成契約となった。

 「結局、1軍で結果が出なかったから、ここにいる。ホームランが出ることはいいことですけど、自分の課題をつぶしていくことだけを心がけている」。4打数1安打に終わった試合後はバットを担いで室内練習場へ直行した。

 本職は内野手だが、けが人などで外野手が不足している事情もあり、今季は主に左翼を守っている。経験は「中学時代に1度だけ」だが、「それで試合に出られるなら」と受け入れた。ここまで全15試合中、14試合に出場し、打席に立つチャンスは確実に増えた。

 本気で外野と向き合っている。この日もファウルゾーンへの飛球をスライディングキャッチするなど、好プレーを連発。「がむしゃらに追うだけ。素人なので、迷惑をかけないように。新たな発見がたくさんあって、内野にも生きると思う」と常に意欲的だ。

 7月で28歳を迎える。アピールのための時間が多くないことは、樋口自身が一番分かっている。前向きに、ひたむきに、支配下への道を進み続ける。

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