ファイターズ
2022/04/05 06:00

負の連鎖にグッバイ宣言!上沢 因縁続くカモメ克服し追い風吹かせる

3日のオリックス戦前、今季2度目の先発マウンドに向け、キャッチボールで調整する上沢。連敗ストップを託された(撮影・松本奈央)

 エースが負の連鎖を断ち切る! 日本ハムの上沢直之投手(28)が、きょう5日のロッテ戦(札幌ドーム)に先発する。相手は、2019年の4月12日に白星を挙げて以来7連敗中(勝敗付かずを除く)の天敵だ。3連敗中で最下位と元気のないチームを支える右腕が、不名誉な記録にストップをかけ、追い風を吹かせる。

今季2度目の先発マウンドへ「毎回毎回、同じようにやられているようじゃ駄目」

 嫌な流れを止めてこそ、エースだ。投手陣の柱を担う上沢が、今季2度目の先発マウンドに上がる。7連敗中と相性が悪いロッテに真っ向から立ち向かう。

 「何年も毎回毎回、同じようにやられているようじゃ駄目。勝ち負けより、しっかり自分の仕事をするのが大事だと思う。自分がいいピッチングをすれば、おのずと勝ちはついてくる」。

 上沢とロッテの因縁は、3年前から始まった。19年4月20日に黒星を喫して以降、20年は4戦4敗、昨季は3戦2敗。「やっぱり相性はあると思う。どんなに工夫しても、いいところで嫌な打者が巡って来るイメージ」。特に主軸のマーティンには通算打率・350、4本塁打とカモにされている。

 ロッテ戦の登板は、勝敗が付かなかった昨年7月10日以来。久しぶりの対戦で、苦手意識を払拭したいところだ。「いろいろ考えながらやっているが、今までうまくいっていなかった。今年はしっかりデータを見ながら投げたいなと思う」と表情を引き締めた。

 負のジンクス打破へ、準備は万端だ。本拠地開幕戦を託された前回3月29日の西武戦(札幌ドーム)では8回126球を投げて4失点。力投実らずチームは0―4で敗れた。3日のブルペンでは「この前の試合は厳しいところで投げられなかった」と決め球のフォークボールを中心に投球練習を行った。

 好投を披露して、新庄ビッグボスのファンだという、まな娘を喜ばせたい。19年に誕生した長女(2)は、新庄監督がテレビに映る度に「ビッグボス、しんじょう!」と大興奮。観戦に訪れた29日のチケットにプリントされた指揮官の顔に向かって、話し掛けるほど魅了されている。「ボスのことが大好き。いつか会わせてあげたい」と、もくろむ。

 チームは開幕から1勝8敗と波に乗れず、3連敗中。エース上沢がロッテ相手に3年ぶりの白星を挙げ、浮上のきっかけをつくる。

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