ファイターズ
2022/04/01 23:35

今川、松本剛が強肩発動!窮地救った外野2補殺 ビッグボスイズムが早くも形に

松本剛は八回1死満塁で好返球を見せ三走の佐野皓のタッチアップを阻止した(撮影・松本奈央)

■日本ハム0-2オリックス(1日、京セラドーム)

熱心な外野指導結実「続けていけば必ず良い方向にいく」

  白星に直結しなくても、化学変化は起き始めている。「スモールベースボール」を提唱するビッグボスの意思が、形として表れた。

 四回無死満塁。右翼で先発出場し、左翼に回っていた今川優馬外野手(25)がやや前のめりで飛球を処理し、素早く本塁へ。送球は一塁側へそれたが、タッチアップを狙った走者を間一髪でアウトにした。八回は1死満塁で、中飛を処理した松本剛外野手(28)がワンバウンドでドンピシャのストライク返球。同じくタッチアップを阻止した。ロースコアの接戦に持ち込む2補殺だった。

 新庄監督は現役時代の主戦場だった外野に強いこだわりを持ち、キャンプから捕球姿勢、チャージの仕方など、細かく指導してきた。この日の試合後、囲み取材はなかったが、広報を通じて「今川君、松本君、守備の連係が少しずつ成長してきている。これを続けていけば必ず良い方向にいく」とコメントを寄せた。

 紺田外野守備走塁コーチも「1つ目は体勢も悪かったが、なんとか気持ちでアウトにしてくれた。松本剛はうまく打球に入りこむイメージで、いいボールを投げてくれた」と高く評価。続けて「1点をなんとか防がないといけないというのは、選手みんなが分かっている。どんどん経験値が増えていけば、守り勝つ野球に近づくと思う」と、うなずいた。

 2006年、ビッグボス、稲葉篤紀GM(49)、森本稀哲氏(41)の外野手3人が鉄壁の守備を誇り、日本一の原動力になった。時代は移り変わっても、固めるべき土台は同じ。まだ小さくても、芽は出始めている。

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