ファイターズ
2022/03/26 14:27

打線も継投もBIGBOSS流!型破り采配で敵地沸かせた

先発投手がリリーバーで続々投入!?翌日の先発が投げちゃった!?

数々の奇策を展開した新庄監督は試合終了後、拍手をしながら引き上げる(撮影・桜田史宏)

■日本ハム1-4ソフトバンク(25日、ペイペイドーム)

 負けたけど、見応え十分! 日本ハムは25日、敵地でソフトバンクとの開幕戦に臨み、1―4で逆転負けした。しかし、新庄剛志監督(50)の常識にとらわれない大胆采配が若鷹軍団を追い詰めた。先発した新人右腕の北山亘基投手(22)が2回を無失点に抑えると、昨季10勝の伊藤大海投手(24)や、きょうの2戦目に先発する堀瑞輝投手(23)らを惜しみなくマウンドに送り込み、七回まで1―0。八回1死満塁で7番手登板した西村天裕投手(28)がフレディ・ガルビス内野手(32)に逆転満塁弾を浴び、試合をひっくり返された。

逆転負けも前向き「面白い試合ができた」

 1点リードの八回に満塁本塁打を浴び、悪夢の逆転負け。ダメージの大きい1敗にも、新庄ビッグボスの表情は晴れ晴れとしていた。

 自ら「いや~惜しかったね」と切り出し「でも、ボールは悪くなかった。相手がうまく打った。いいゲームだったと思います。面白い試合ができたことはうれしい!」と声を弾ませた。

 まさに『遊び心』満載―。監督初陣で、常識にとらわれない采配を披露した。開幕投手に抜てきしたルーキーの北山は、一回に2死満塁のピンチを招いたが2回無失点で切り抜けてオープナーとしての役割を全うした。

 そこから、先発ローテーション候補を惜しみなく投入するマシンガン継投を見せた。三回に登板した加藤がテンポ良く無失点で抑えると、四回には石井のソロ本塁打で先制。その裏はデビュー戦となった根本、五回、六回は伊藤とつなぎ、1点リードを守った。

 投手コーチらと話し合い、編み出した奇策がズバリ的中。「面白かったでしょ継投」と、してやったりだ。七回には、きょう26日に先発予定の堀がマウンドに登り、2死一、三塁を無失点で切り抜けた。

 八回に6番手の杉浦が1死満塁のピンチを招くと、新庄監督の判断で西村にスイッチ。西村は手痛い逆転満塁弾を浴びた。それでも指揮官は「抑えたらナイスピッチングだし、打たれたら次にまたやったるという気持ちになればいい」とかばった。

 負けはしたが、試合前から主役はビッグボスだった。開幕戦セレモニーでは「ルパン三世」のテーマ曲が鳴り響く中、胸のロゴが光るユニホームに身を包み、ド派手に登場。さらに始球式ではサプライズで打席に立ち、3万5141人の観客を大いに沸かせた。

 小刻みな継投策については「明日も明後日も考えられる」と予告。4回考え直したという先発メンバーについては「明日は違う子たちがスタメンでやってもらいたい」と日替わりオーダーで臨むことを明かした。

 「明日、選手たちは楽な気持ちで迎えられると思う。もっともっと、いいゲームになる。注目カードいう意味で選手たちもやりがいがあったし、楽しかったと思いますよ」。ついに幕を開けた新庄劇場第2章。ビッグボスが野球ファンを驚かせ、大いに楽しませる。

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