高校野球
2022/03/07 15:25

クラークのエース 山中2戦先発3失点

2試合に先発したクラークの左腕エース山中(同校提供)

前橋育英と練習試合

 第94回選抜高校野球大会(18日開幕、阪神甲子園球場)に出場するクラークが6日、対外試合解禁後初の練習試合を群馬・前橋育英と行い、2戦して1勝1敗と“今季初勝利”を手にした。2試合とも先発したエース左腕・山中麟翔(2年)は投打で活躍。昨秋のレギュラー以外も複数の選手が実戦機会をもらい、戦力の底上げを図った。

昨秋の控えも奮起 戦力に厚み

 クラーク打線が爆発した。昨年11月の明治神宮大会以来となった対外試合で、前橋育英を相手に2試合連続2桁安打をマーク。2試合目に11―2で勝利し、“今季初白星”を挙げた。

 両試合に先発した山中は8回合計で3失点。打っても2試合で3本の長打を含む4安打と気を吐いた。「2試合目は変化球でリズム良くカウントが取れて本来の投球ができた。打撃の調子もいい。タイミングが取れている」と快音を連発した。

 昨秋の控えメンバーも奮起した。全道では登板機会のなかった中村光琉投手(1年)が2試合目の六回に登板し、1回1失点。打撃でも七回に1死満塁から2点二塁打を放った。佐々木啓司監督(66)が「前は山中だったけど、タイミングの取り方は1番うまい」と語る成長株が結果を残した。さらに神宮大会でベンチだった小野陽翔二塁手(2年)が2試合連続フル出場。2試合目には4安打と定位置奪還のアピールに成功した。

 控え選手の突き上げは、短期間のトーナメント戦を勝ち上がるには必要不可欠。本番まで残りの少ない時間で、多くの実戦経験を積ませ、戦力に厚みを持たせていく。

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