【球春2026】ヤクルト坂本拓己の母校・知内に7億円の〝虎の穴〟が完成
25メートルプールを改装したブルペンなど知内野球部待望の室内練習場が完成=撮影・西川薫
旧涌元小の建物、跡地を活用
知内高校野球部に新たな寮と道内トップクラスの広さを誇る室内練習場が完成した。同校はヤクルト坂本拓己投手(21)の母校で、昨夏の南北海道大会で8強入りしている。寮は24年度で閉校した旧涌元小を改装。体育館は室内練習場に、25メートル屋内プールは4投手が同時に投げ込むことができるブルペンとして生まれ変わった。総事業費は約7億円。2日にお披露目会が行われ、西山和夫町長(67)ら関係者が出席してオープニングセレモニーを行った。
オープニングセレモニーで始球式を行った知内の西山町長
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新設の寮の名称は「青鷹寮」。公募した46候補の中から同校野球部の初代メンバーの岡本学さんの案が採用された。学校から寮までは約4キロ。室内練習場を含む鉄筋コンクリート2階建てで、総延べ床面積は約2000平方メートル。定員は最大64人で1階は共用フロアとして、食堂、浴場、シャワー室を完備。保護者との面会スペースも設けられている。2階部分は居住スペースで教室として使用していた部屋を4人部屋16室に整備。隣接する体育館はステージを含めて約35メートル×25メートル。人工芝を敷き詰め室内練習場として使う。プールの横にあった更衣室はトレーニングルームに改装。移動用の大型バスも購入した。4日に新2、3年生部員28人が入寮する。
24年末で閉校した涌元小が知内の『青鷹寮』として生まれ変わった
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高草木監督の要望を採用 室内練習場の人工芝のタイプは…
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練習施設には、24年7月に就任した高草木穣監督(58)の要望も取り入れられた。室内練習場の人工芝は最近流行の毛足が長くてゴムチップ入りのハイブリッドタイプではなく、ケガ予防の観点から毛足の短いタイプを採用。スパイクではなくトレーニングシューズなどで練習する。同時に複数箇所で待ち時間なく順番にメニューをこなすことが可能になり「やりたいことが何でもできる」と仕上がりに満足している。
室内練習場に生まれ変わった旧涌元小の体育館
国の補助など活用し町の負担は約1億円
同校は2018年度から全国募集を開始。昨年は40人が入学し、今年は80人の募集に対して71人が出願した。これまでの野球部寮は女子生徒を含む一般生徒用として活用する。7億円のうち国からの補助や過疎対策事業債を活用。町の負担は約1億円だ。オープニングセレモニーで挨拶した西山町長は「この春から新たな生活を始める知内高校野球部生徒の皆さんには、この場所を第二の故郷として仲間と共に成長し、大きな夢へ挑戦してほしい。そして地域の皆様には、これまでと同じように若者たちを温かく見守り、支えていただければ幸いに存じます」と呼びかけた。
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オープニングセレモニー終了後、野球部の新2、3年生28人が施設を見学した。部員はこれから生活する居住空間と、真新しい練習環境に興奮気味。昨秋はスコアラーとしてベンチ入りした福澤絢斗内野手(2年)は「これだけお金をかけてもらい、素晴らしい施設を作ってもらった。もう勝つしかないですね」。町民の期待を背負い、知内ナインが〝虎の穴〟で鍛え抜く。
寮の1階には大人数でも同時に食べることができる食堂
教室を4人部屋に改装。壁で区切ってプライバシーも安心
寮の1階には大人数でも同時に入浴できる大浴場
教室を4人部屋に改装。ロフトベッドと勉強机