冬季スポーツ
2022/02/28 14:24

W杯ジャンプ 男子団体精彩欠き5位

W杯ジャンプ男子団体第4戦で飛躍する小林陵(共同)

 W杯ジャンプ男子は27日、フィンランドのラハティで団体第4戦(ヒルサイズ=HS130メートル)が行われ、佐藤幸椰(26、雪印メグミルク)中村直幹(25、フライングラボラトリー)小林潤志郎(30、雪印メグミルク)小林陵侑(25、土屋ホーム)で組んだ日本は合計976・4点で5位だった。また、女子は26日、オーストリアのヒンツェンバッハで個人第12戦(ヒルサイズ=HS90メートル)が行われ、日本勢は伊藤有希(27、土屋ホーム)が81メートル、83・5メートルの合計205・7点で6位となったのが最高だった。(共同)

五輪の疲れ出る

 日本の男子選手たちは飛躍を終えるたびに不満げに首をひねった。チーム全体として精彩を欠いた内容で、3位ドイツとは飛距離換算で45メートル以上の大差に。1番手を務めた佐藤幸は「準備はしているが、いまいち気持ちが入っていない」と疲労が隠せない様子だった。

 佐藤幸は2回ともヒルサイズに迫れず、中村、小林潤は2回ともK点(116メートル)前後に着地。頼みの小林陵も挽回することができなかった。小林潤は「4人とも微妙なジャンプをしている」と話した。

 昨年11月から欧州でのW杯を転戦している日本代表勢は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、今季は一度も帰国していない。北京五輪を終えても、しっかりリフレッシュすることができないまま試合が続いており、佐藤幸は「良くなる兆しがない。ちょっと疲れたかも」と嘆いた。

 それでもW杯はあと1カ月続く。小林陵は「ここが踏ん張りどころ」と、自身と仲間を鼓舞するように言った。

 ■伊藤6位「良い感覚」

 伊藤は80メートル越えの飛躍を2回揃えて3戦連続の1桁順位となる6位。13位だった北京五輪後の練習で良い感覚をつかんだそうで「少しずつ練習と試合の差がなくなってきた」と明るい口調で話した。五輪の混合団体ではスーツの規定違反で5人が失格となり、波紋を呼んだ。この日も予選を含めて3人の失格者が出ており、伊藤も「(検査が)厳しくなってるなと思う」と口にする。W杯後半戦がスタートし、「試合で自分が練習してきたことを出せれば、満足できるシーズンになると思う。4年後へのスタートという気持ちで試合に臨みたい」と力強く話した。

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