ファイターズ
2022/02/21 15:01

上原 22日中日戦で打者デビュー

いよいよ実戦始動。22日に打者デビューする上原が黙々と打撃練習に汗を流した(撮影・近藤裕介)

 投打二刀流に挑戦している日本ハムの上原健太投手(27)が、あす22日の2軍練習試合(〓中日、名護)で“打者デビュー”する。守備には就かず、DHでの出場になる見込みだ。野手の練習期間は約3カ月と短いが、投手のメニューと並行して必死にバットを振り込んできた。初実戦の舞台で快音を鳴らし、実力を証明してみせる。

DHで打撃専念

 いよいよ、磨いてきた2本目の刀を抜くときが来た。投手として入団した7年目の上原が、あす22日の2軍中日戦で、初めて打者として実戦に出場する。登板機会はなく、まずはDHで打撃に専念する予定だ。

 以前から、野手としてのポテンシャルは誰もが認めるところ。2018年6月18日(マツダ)、広島との交流戦で先発した際には打席に立ち、右翼へ特大本塁打をマーク。球団内でもトップクラスの身体能力を誇り、栗山前監督からは、ことあるごとに二刀流を勧められてきた。

 昨年11月の秋季キャンプ中に稲葉GMから正式に二刀流挑戦の打診を受け、悩んだ末に「試合に出られるなら、どんな形でもいい」と決断。その後はオフも含めて約3カ月、投打両方の練習をみっちりこなしてきた。

 昨秋の時点では「打った時に、どの感触がいいのかも分からない」と手探りだった。それでも、同じ二刀流のエンゼルス・大谷に連絡してアドバイスをもらうなど、積極的に動いて情報収集。春季キャンプ序盤には「秋よりはちょっとよくなった」と手応えをつかみ始めていた。

 この日は名護で楽天との練習試合に登板予定だったが、雨天中止となったため国頭に残留。全体練習には参加せず、ブルペンで打席に入って投手の球筋を見るなど、打者デビューへ向け調整した。短い準備期間でも、やれるだけのことはやってきた。あとはバッターボックスで、大器の片鱗を見せつけるだけだ。

 

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