《元赤黒戦士の現在地・工藤光輝前編》34歳の若さで高校の校長に就任 異例の抜擢の舞台裏を語る
厚真町出身 2014年に札幌入り
これまで連載企画「元赤黒戦士の現在地」では、北海道コンサドーレ札幌OBたちの、様々なセカンドキャリアの形を紹介してきた。今回取り上げる工藤光輝さん(35)の経歴は、その中でもかなり異色だろう。厚真町出身で、2014年にコンサドーレ入りした工藤さんは現在、岩手・盛岡誠桜高校で学校長を務めている。前編は校長としての役割や現役引退後に教員となった理由、校長になった経緯を語ってもらった。(以下、敬称略)
工藤は今年4月、34歳で学校長に就任した。全国の全日制高校の中でもかなり若い抜擢となった。「私も現場(の教員)を8年やって、今年から就任しましたが、私立高校の校長の仕事は、公立高校の校長の仕事とは違うことがたくさんあります。もちろん決裁、判断しなければいけないことはありますが、それよりもどちらかというと、この会社をどうやって回すかというイメージです。まずは先生たちとたくさんコミュニケーションを取り、現場で抱えている問題を吸い上げて整理し、どこから手をつけようか、ということをこの半年でやってきましたね」。そう聞いて思い浮かぶのは、サッカークラブでいえばジェネラルマネージャー(GM)という役職が挙がる。「そんな立派なものかどうか分からないですけど、でも確かにマネージャー業に近いという感じです。組織のマネジメントを託されているという感覚はありますね」と話す。

18年、教員として盛岡誠桜に着任。担当した科目は英語だった。「高校時代にプロになることはできなかったんですが、あとちょっとでなれたんじゃないかという感覚があった。大学に行ってチャレンジしたいと伝えると、親から出された条件が教員免許を取ることだった。サッカーがやりたくて進学先を考えていたところ、阪南大学から話をいただいて。じゃあ勝負しようと決めたんですけど、(教員免許を)取れる教科が(中学の)社会科と、(高校の)商業、情報と英語ぐらい。どうせなら自分のキャリアにつながるものをと思い、英語なら、後でサッカーで有利になることもあるかなと。消去法ではありますが、今考えると取っておいてよかったと思います」
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