【月刊コンサドーレ7月号】堀米悠斗インタビュー「プレーだけではない価値を宿す」《赤黒の肖像》
文=斉藤宏則 写真=溝口明日花
25日の発売前に、途中まで読めます
道新スポーツデジタルでは、毎月発行されている「月刊コンサドーレ」の記事の中から一部を抜粋し、発売に先がけて公開します。今回は6月25日に発売される7月号からMF堀米悠斗(31)のインタビュー「赤黒の肖像」を紹介。記事の途中までですが、購入前の参考にしてください。
堀米悠斗が託された役割
2026シーズン、10年ぶりに北海道コンサドーレ札幌へ復帰したMF堀米悠斗。かつてクラブを離れた際には賛否さまざまな声を受けながらも、新潟で経験を積み重ね、再び赤黒のユニホームに袖を通した。契約満了による無所属という不安な時期を経て実現した古巣復帰への率直な思い、そしてJ1復帰と「強いコンサドーレ」という文化の構築に懸ける覚悟とは―。ベテランとなった今だからこそ語れる胸の内を聞いた。
懐かしさの中にあった成長
——古巣への復帰とはいえ、移籍は10年ぶり。新たな環境への適応はいかがでしたか。
クラブハウスやホームスタジアムなどコンサドーレの環境面はよく知っていましたし、チームの雰囲気に関しても旧知の選手、スタッフがいたことでスムーズになじむことができました。ですので、この2026年に関しては環境面よりも昇降格のない百年構想リーグの中で、試合に向けての準備の仕方や週の中日にオフ日を入れる川井(健太)監督の方針など新しい部分への適応に、より意識を向けて試行錯誤するようにしました。
復帰後はドームのロッカールームが豪華になったところは驚きましたが、それ以外はクラブハウスの間取りなども含めて10年前とあまり変わってなくて、懐かしい気持ちにさせてくれています。プロ入り当初の、初心ともいえる気持ちを思い起こすことができています。

——なるほど。
でも、目に見えない部分の変化はすごく感じています。前回在籍時にはなかった「オレたちはJ1にいなければならないチームなんだ」というプライドや意識の高さは強く伝わってきます。そこは間違いなく変わりました。いいことだと思います。現在はJ2ですが、僕がいなかった間にJ1で安定した戦いを続け、タイトルを目指し続けたことで、そうした空気感が生まれているんでしょうね。かつては「今年はなんとかJ1昇格を果たせるかな? どうかな?」といったような雰囲気だったと思いますが、今では「絶対にチームをJ1に上げるんだ」と当たり前のようにみんなが考えている。チームとしての志の基準が間違いなく高まっています。
運命を変えた一本の連絡
——その中で、1月の加入会見時に「(自分の復帰に対して)いろんな受け止め方があると思う」と話していたのが印象深いです。
本当に、人によって受け止め方が大きく違うだろうと思ったからです。というのも、16年末に僕がコンサドーレから新潟に移籍した際に、SNSなどを通じて本当に多くのご意見をいただきました。その後、新潟と札幌との対戦時にもスタンドから直接、さまざまな声が聞こえてきました。

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■プロフィール 堀米悠斗(ほりごめ・ゆうと) 1994年9月9日生まれ、札幌市出身。身長168㎝、体重67㎏。札幌のアカデミーで育ち、Uー12からUー18まで順調に昇格。ユース時代には主将も務め、2013年にトップチームへ昇格した。翌年は福島への期限付き移籍で経験を積み、復帰後はサイドを主戦場として徐々に出場機会を増やし、レギュラーに定着。17年に新潟へ移籍すると、長年にわたり主力として活躍し、キャプテンも経験。25年オフに約10年ぶりに札幌へ復帰した。攻守にわたる運動量と戦術理解の高さを武器とし、チームにバランスをもたらす存在である。