ファイターズ
2022/01/27 14:51

達 ブルペンは8割の力で

新人合同自主トレに参加する達(右)。きょうのブルペンも8割の力で投げ込む(球団提供)

 千葉・鎌ケ谷の2軍施設で新人合同自主トレに参加している日本ハムのドラフト1位・達孝太投手(17)が26日、高校2年時からブルペンでの全力投球を封印していることを明かした。8割程度の力で練習し、試合時だけ10割で投げるのが達流だ。ビッグボス・新庄剛志監督(49)もSNSなどを通して8割の力でプレーする大切さを説いており、考えが重なった。

 ブルペンでは全力で投げない。それがドラ1右腕のやり方だ。周囲に流されず、自らの信念を持って練習に取り組む達は「思い切り投げるのは打者がいる時だけ。ブルペンでのMAXは8割くらい。8割でバランス良く投げられれば大丈夫」と力を込めた。
 自身の8割のレベルを徐々に上げていくのが、頭脳派右腕の成長法。「前の8割より次の8割がもっと上がっていることを確認しやすい」と、“8割ブルペン”のメリットを説明した
 意図せず、ビッグボスの考えにも一致した。新庄監督は負傷防止などの意味を込め、昨年12月にSNSで「人生もスポーツも常に力を抜き8割で」と投稿。同11月の秋季キャンプ視察時には、ブルペン投球を行う投手陣に「8割、8割」と声をかけるなど、あえて全力を出さない練習法を奨励していた。達は指揮官の発信を知らなかったが、「けがをしたら練習もできないので絶対にダメ」と賛同した。
 きょう27日の新人合同自主トレ第5クール最終日も、ブルペン入りして8割の力で立ち投げを行う予定だ。キャンプインの「2・1」まであとわずか。達流ブルペンで準備を整え、万全の状態で沖縄に向かう。(近藤裕介)

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