《岩本勉のガン流F論》春季キャンプ総括 優勝をめちゃめちゃ意識している新庄監督の行動
春季キャンプで西川(左)に打撃指導する新庄監督
充実の1カ月 清宮幸には「なにやっとんねん!」
春季キャンプが終了した。天候に恵まれ、充実した1カ月だったと言えよう。それぞれがやるべきプログラムを消化し、メニューもしっかりとチョイスして実行できたはずだ。けが人に関しては…、追いかける必要はない。言い換えれば、離脱者に構っている暇はない。今季、チームは何を目指しているんですか。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
ただ、触れざるを得ない。最たるは清宮幸。2月21日に球団から発表になった。右肘の関節炎でゲーム復帰まで約3週間とのこと。手締めに選手会長がいない。期待が大きいからこそ、辛めにエールを送りたい。なにやっとんねん!どのタイミングで復帰できるかは不明だが、巻き返しを願うばかりだ。
激しい外野のポジション争い
そんな中、目を見張ったのは矢沢、五十幡、吉田の3人。結果を含め、この3人がキャンプを引っ張ってくれた。初日からガンガン振れていた矢沢が相乗効果を生んだ。外野の定位置を争う五十幡だ。実戦で、強いボールに対してしっかりと結果を出せていた。ファウルにするのがやっとだった姿は、そこにはなかった。そして吉田。セカンドにチャレンジしていたのだが、清宮幸が離脱した。ファーストでの開幕スタメンもありえるだろう。それぐらいのパフォーマンスを試合のたびに披露していた。
打撃でアピールした(左から)矢沢、五十幡、吉田
達に求める今季の数字は…
(残り1028字)
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
▼▼ここから有料エリア▼▼
投手に目を向ければ、達が目立った。2月23日の阪神戦は見事だった。初回こそ、独特の緊張感もあって先頭の近本に右前打を許したが、その後はノーヒットピッチング。4回1安打無失点6奪三振と圧巻の内容だった。昨季の実績が自信の礎となっているのだろう。迷いなく、自分のやるべきトレーニングに没頭できたはずだ。ボール1つ1つの精度も高い。ズバリ今季のノルマは12勝6敗。月に2勝1敗のペース。波に乗ったら、15勝5敗。1人で10の貯金をつくってもらいたい。それぐらい期待してもいいだろう。
もう1人は田中。ここまでの実戦を見る限り、〝1球〟で追い込めていた。ファウルしかり、見逃ししかり。その1球が打者に大きなインパクトを与え、対戦を優位にできていた。大魔神・佐々木がそうだったように。同じく守護神の座を狙う柳川も後半にかけてグッと存在感を示してきた。クローザー争いから目が離せない。
投手陣で期待を寄せる達(左)と田中
選手の背を押す仕上げの助言
新庄監督も昨季までとは一変。グラウンドレベルに立っている姿が目立った。ステージから傍観するといったこれまでのスタンスから、選手に直接、声をかけるという行動にシフトしていたように思う。なぜか。成長著しく、もうひとスパイスという選手が多い。そこで自ら、アドバイスを送る。優勝をめちゃめちゃ意識しているからに他ならない。それだけのベースをつくった。自信もあるだろう。
この指揮官からの一言は選手にとって大きな意味を持つ。監督から、自分がどういうピースとして見られているのか判断できるだろう。5年ぶりにチーム復帰した西川がそう。塁に出てかき回すイメージが強かったが、長打を狙うことを求められた。本人にとっては、持っていなかった野球観のはずだ。2ストライクから、当てにいくこともダメ。実に分かりやすい。それで結果も出ているのだから、納得もできるはずだ。

キーマンは伊藤&万波
優勝へのキーマンには伊藤を挙げたい。押しも押されもしないエース。当然、各チームから徹底マークされる。エースがこけたら、チームは低迷する。それだけの影響力がある。打者では万波に期待したい。キャンプ中、矢沢や五十幡に主役の座を奪われ、どこか存在感が薄かった。昨季の成績にも当然、満足はしていないだろう。私は、レイエスをしのぐ結果を残せる打者と思っている。万波や清宮幸、野村は「さすが」と周囲に言わせなければいけない選手。レイエスや郡司は「だよね」、「ですよね」と納得させるべきプレーヤー。残るオープン戦。それぞれがしっかりと仕上げていってもらいたい。
【2000円おトクの道スポ年払いプランはコチラ】
優勝のカギを握る伊藤(左)と万波