ファイターズ
2022/01/22 15:13

「打」のドラ3水野VS「守」のドラ9上川畑 二遊間争いへ早くも火花

新人合同自主トレで精力的に汗を流す水野(右)と上川畑。ともにキャンプ1軍スタートが決まった(撮影・小田岳史)

 日本ハムの新人合同自主トレに参加しているドラフト3位の水野達稀内野手(21)=JR四国=と同9位の上川畑大悟内野手(25)=NTT東日本=が21日、千葉・鎌ケ谷で1軍キャンプ完走を誓った。セールスポイントが異なる2人の即戦力が、二遊間の定位置争いに新風を吹き込む。

社会人コンビまずは1軍キャンプ完走だ

 タイプは違っても、志は同じだ。ルーキー13人(育成含む)のうち、キャンプ1軍スタートを勝ち取った社会人出身の水野と上川畑は、抜てきを喜びながらも冷静に現実を受け止めていた。まだ通過点。開幕1軍をにらみ、本気でレギュラー争いに参戦する。
 パワフルな打撃に定評がある水野は、負けん気の強さを持ち合わせる。現在はテークバックの位置を調整し、ムダの少ないフォームを構築中。キャンプでの一つの目標はケガなどで離脱せず、1軍に残ることで「それが理想ですし、社会人出身として求められている。自分に厳しくやっていく」と口元を引き締めた。
 対照的に、上川畑は社会人ナンバーワンと称された守備職人だ。失策が多かったチームの弱点を埋められる存在。1桁の背番号4を受け取るなど、大きな期待を掛けられており「開幕スタメンが目標にあるので、1軍でしっかり、やり通したい」と気迫を込めた。
 2月6日には初実戦となる紅白戦が組まれている。ここで、ベストの力を発揮できるように備えるつもりだ。「打率を残したいので、ヒット数にこだわる」と水野が言えば、上川畑は「守備でしっかりアピールする。ミスしない堅実なプレーを見せたい」。二遊間が本職の2人は互いにライバル心を持ちながら、中島、石井、渡辺、新外国人らに挑戦状を叩きつける。(榎本真之)

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