【モーグル男子】五輪4大会ぶりの道産子代表・島川拓也「表彰台というところを目指して」
フリースタイル・モーグルで五輪初出場の札幌出身・島川(中央)と西澤(左)、藤木=撮影・西川薫
さっぽろばんけいスキー場で練習公開
2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪に出場するフリースタイル・モーグル日本代表男女7人が26日、合宿先のさっぽろばんけいスキー場で練習を公開した。札幌出身で初出場を決めた島川拓也(27、日本仮設)が代表入りの感想と、本番への意気込みを語った。
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モーグルを始めた原点の地で、本番へ向けての課題と向き合っている。2シーズン前からターンの技術向上に取り組み、24年は開幕から2試合連続でシングルモーグル7位。世界選手権にも初出場を果たした。今季は昨年12月のフィンランド・ルカでシングルモーグル6位に入った。「積み重ねをオリンピックで出したい。ターンが変わったな、って皆さんが納得できるような滑りをしたいので、今回の1週間ほどの合宿ではターンの方に重きを置いて練習したい。今までは比較的、コブからコブにジャンプしちゃうところが課題だったので、一つ一つコブを丁寧に滑らかに滑るところをお見せできたら」。滑りの完成度を少しでも上げるために、本数を積み重ねる。
デュアルモーグルが正式採用
今回の大会から1対1で2人同時に滑走して勝敗を決めるデュアルモーグルが正式採用される。島川は今季のシングルモーグルのW杯ランクは24位だが、デュアルモーグルは同10位。「全日本選手権で勝てたのはデュアルモーグルだったし、W杯でも入賞や表彰台に乗れたのは、デュアルモーグルの方で結果を残せている。今はターンの改革をしながらスピードもつけてきているので、今はきっとデュアルモーグルがハマってくるんじゃないかな」。島川に追い風が吹いている。
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まずは僕が一生懸命な滑りを見せたい
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道産子がモーグル男子で五輪に出場するのは、10年バンクーバーまで3大会連続出場した附田雄剛さん(49)以来、4大会ぶり。「北海道を背負って、まず僕が一生懸命な滑りを見せたい。これまで北海道の大先輩という憧れの人たちの姿を見て、幼い時からばんけいスキー場で育ってきた。そういった方々にもやはり僕の滑りを見てほしい」。男女通じて唯一の道産子として、最高の滑りを披露する。
さらに島川が腕を磨いたTEAM BANKEIからは、10年バンクーバーから3大会連続出場した村田愛里咲さん(35)以来2人目のオリンピアン。村田さんの弟でチームメートの村田優太郎さん(27)は島川と同い年。北海道科学大高の同級生で接点もある。「3大会連続で出場していることを尊敬しますし、その背中を追いかけて僕もオリンピックを目指してきたので、そこはリスペクトして挑みたい」と意気込む。
2025年3月の全日本選手権・モーグル男子決勝で第2エアを決める島川
北京五輪までの約束だったが所属先に掛け合って…
デュアルキャリアを実践中だ。22年北京五輪1年前の春、札幌国際大を卒業後、現在の所属先に入社した。当初は北京まで1年間の支援の約束だったが、惜しくも出場はかなわず。「次の五輪に絶対出場したいと(会社の)代表の方に伝えて、4年間チャンスをいただいた。オリンピックのチャンスをつかんだというか、一つ目指せる所に至った。この4年間はやるしかないというか、出場する以外考えられなかったという気持ちで4年間、臨んでいました。大学卒業後、本来であれば引退も考えたりしましたが、続けてきたからこそ、この結果がある。続けさせてくれた環境に感謝して取り組んでいきたい」。五輪出場を決めて報告に行った際には、大勢の社員から祝福を受け、五輪へ挑む気持ちが新たになった。
目指せ!里谷多英さん以来の道産子メダル
道産子のメダル獲得は、モーグルが正式競技に採用された98年長野大会で初代女王に輝いた里谷多英さん(49)ただ一人。「僕は五輪や世界選手権を見てモーグルを始めたので、まず子供たちに自分がモーグルを楽しんで滑っていることを見せたい。そしてちょっとでもかっこいいなと思ってもらえるような滑りをして、少しでも多くの子供たちにモーグルをやってみたいとか、そう思えるような滑りを表現できたら。そして目指すところは、今回からデュアルモーグル種目もあって可能性が大いにあるので、もちろん表彰台というところを目指して滑り切りたい」。競技を楽しむ気持ちを忘れず、自らの滑りをしたその先に、最高の結果が待っている。
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2024年4月に札幌で行われたイベントのエキシビションで滑走する島川