コンサドーレ
2022/01/20 14:07

興梠 〝父のような存在〟ミシャに誓う2年ぶり2桁得点

2年ぶりの2桁得点を目標に掲げた興梠。恩師との再会に充実の表情を浮かべる(上)入国後の隔離措置を終えたペトロビッチ監督がチームに合流(撮影・石栗賢)

 北海道コンサドーレ札幌の沖縄キャンプは全体練習を開始。新加入FW興梠慎三(35)が、恩師の下で、2年ぶりの2桁得点へ意欲を燃やした。この日の練習から、入国後の隔離措置を終えたミハイロ・ペトロビッチ監督(64)と外国人3選手が合流した。

 全体練習が始まり、ミシャの大声がピッチに響き渡った。父のような存在と慕う恩師に「良く来たな、待ってたぞ」と迎え入れられた興梠は「すごく懐かしい。もう5年たつのでちょっと忘れていたけど、やっていくうちに思い出していい練習ができた」と充実の表情を浮かべた。
 新天地で再起を図る。昨季は若返りを図る浦和で出場機会に恵まれず、先発はわずか3試合。20試合1得点にとどまった。連続2桁得点は9年でストップ。歴代3位のJ1通算158得点を誇る名手も「レッズで試合に絡めない時期も多くて、このまま終わろうかなとも思った」と葛藤した。「でも札幌が自分を必要としてくれた。ミシャからのラブコールに結果で恩返ししたい」と奮い立った。
 2年ぶり自身11度目のシーズン2桁得点へ、意欲を燃やす。「FWは点を取ることだけが仕事じゃないと思っているが、チームから求められることはそこ。ミシャサッカーで1トップで出る以上、2桁は取らなければいけない」と自身にノルマを課した。
 この日の午後には、キャンプ開始から5日目で初めてミニゲームが行われたが、興梠は別メニューで調整。ピッチの外から真剣なまなざしで、新たなチームメートの特長をインプットした。「札幌に来て最初だけど、張り切りすぎずに頑張りたい」と興梠。コンディション最優先で、開幕に照準を合わせていく。

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