藤田大清 西川愛也と合同自主トレ決定 タイトルホルダーに自分スタンスの〝一番聞きたいこと〟とは
西武の西川愛也と合同自主トレを行うことが決まった藤田大
花咲徳栄のOB会で先輩に直談判
日本ハムの藤田大清外野手(21)が来年1月5日から約3週間、埼玉・花咲徳栄高で、西武の西川愛也外野手(26)とマンツーマンでの合同自主トレを行うことを明かした。2人はともに同校出身。先日行われたOB会で藤田大が願い出て、先輩に快諾をもらった。
「一緒に自主トレをお願いしますと言いに行ったら、『よし、じゃあやろうか』と言ってくれました。(西川)愛也さんは自分の目指すべき存在。マネをするわけではないですけど、自分の考えを軸に、自分に必要なことを聞かせてもらって、来年、支配下になるための良いきっかけにしたいです」
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甲子園優勝時の活躍に憧れて
藤田大にとって西川は、花咲徳栄高への進学を決意する動機となった人物の一人。「高校選びのタイミングで、西川さんたちの代が甲子園で優勝して。僕はテレビで見ていて、徳栄を知って、ああいうすごい先輩がいた高校に入りたいと思った。そういう人とOB会で話せて、一緒に自主トレができることになって、すごくうれしいです。すごく良い経験になると思っています」と、心を躍らせている。
4月16日のイースタンリーグ西武戦、三塁打含む2安打を放った藤田大
意を決しての志願だった。同校野球部の岩井監督が、そっと背中を押してくれた。「OB会の前日、あいさつに行ったときに、岩井先生から『1月に西川が徳栄で練習するらしいぞ』と教えてもらって。これは(合同自主トレを)お願いに行くしかないなと思いました」。 高校時代には打撃不振時に「歴代の3番にそんな選手いねーよ、西川はそんなんじゃなかったぞ」とハッパをかけられていた恩師から、温かいアシストを受けた。
技術、体づくり、けが予防…etc 聞きたいことは山ほどあるけど…
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同じ右投げ左打ちの外野手。今季はゴールデングラブ賞を獲得するなど大ブレークした先輩に、聞きたいことは山ほどある。「体づくりもそうです。もともと(西川は)体が細かったじゃないですか。けがもしていたので、自分と同じようなところがある。けがをしない体をどうやってつくってきたのか聞きたい。バッティングは待ち方とか、打撃練習で何を考えているのか。守備だったら打球判断と、1歩目から動き出しのコツ、みたいなことを聞こうかなと思っています」と、質問事項がよどみなくあふれてきた。
ただ一番聞きたいことは、技術ではなく考え方だ。「愛也さんは、あまり良い結果が出ない時期も乗り越えてきた人。だからこそ、引き出しが多い人だと思う。どうすればうまくいく、こうするとうまくいかない、という考えを分かっていると思うので、そういう頭、考え方の部分を一番、聞きたいです」と力を込めた。
来季4年目での支配下昇格を目指す藤田大
より意義のあるものとするために
西川からは「教えるというよりは、お前に必要なものを聞いてくれ、質問してくれ」と伝えられている。「一緒にやるだけであって、勝手に教えてもらえるわけじゃない。必要なことは自分から聞いた方が自分のためになりますし、そういうスタンスでやっていきます」と、受け身ではなく主体的に動いて、貴重なチャンスを有意義なものにするつもりだ。
22年の育成ドラフト1位で入団し、来季が4年目。支配下昇格へ、勝負を懸ける1年になる。「照準を合わせるのは2月1日です」。西川との合同自主トレを成長の起爆剤にして、キャンプ初日から猛アピールしていく。

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